「deliveryboy」5話以降あらすじ

未完となった、「deliveryboy」のあらすじです。漫画にすることが出来ず、誠に申し訳ありません。この記事投稿の後、過去に発表した同人作品4話を有料公開致します。未完ですが、おおよそのストーリーは1話完結になっていますので、単品でもお読み頂けます。

4話より先のストーリーを見たくない方は、ご注意下さい。ここからあらすじです。↓




4話までは、弥生が家政婦として桜宮家にやってきて、4姉妹とうちとけるまでのお話です。4話のラストで、弥生の背中に大きな片翼のようなあざがあることがわかります。そして次女の桐花は、幼いころに一部記憶が飛んでいる時期があることがわかっています。このことは、弥生が4姉妹の中で特に桐花にこだわっていることと関係しています。


「お母さん、どうして私の名前は桐花なの?」「桐花は桐の花を見たことある?」「ない」「じゃ、桐の種は?」
こんな母子の会話(桐花の回想)から、5話は始まる予定でした。
桐花は過去に誘拐されたことがありました。幸い、無事に保護されるのですが、暗い倉庫に長時間閉じ込められたことで、その時の記憶が飛んでいます。そしてその犯人は弥生の父親でした。お金目当てです。当時弥生の父親は、桐花をおびき出すために、息子の弥生に「あの女の子とお友達になっておいで。かくれんぼして遊んでおいで」と指示します。もちろん、弥生は誘拐の手引きだとは夢にも思っていません。ただ、本当に友達ができることが嬉しかった。かくれているところを拉致され、結果的に桐花は誘拐されてしまいます。これが誘拐だと理解した弥生は、桐花を逃がすために大怪我をします。それが背中のあざです。


桐花は恐怖のあまり記憶が飛んでいましたが、弥生はずっとこのことを謝りたいと思っていたのです。だからこの家に来たのです。ただ、桐花のためには思い出さないほうがいいのかと、言い出せないでいたのです。でも桐花は思い出します。謝罪する弥生に「わたし、ずっと前から弥生君と友達だったんだね」桐花の笑顔が弥生を許してくれます。
桐の種には翼があって、風に乗って飛んでいきます。あざになってしまった弥生の翼は桐花の翼に許されてやっと解放される、、というストーリーでした。

上記のおおまかなストーリーに桐花と弥生の恋愛ストーリーも絡めて、ミステリー調で進める予定でした。桐花と弥生はやっと本当の友達になれましたが、お察しの通り両想いです。
このあと、弥生の父親は実行犯で真犯人は別にいる、という展開から、桐花だけ母親が違うこと、桐花以外の3姉妹の母親が真犯人であるという展開に。自分の3人の子供のうち誰かを跡取りにしたい3姉妹の母親が、桐花を誘拐させて経歴に傷をつけようとしたのです。この事実から、桜宮家の跡取りは桐花となっています。これは桐花の母親を気に入っていた祖母の遺言。
次期当主となった桐花に東吾が猛然と結婚を迫ったり、弥生への気持ちに気付いた桐花がどうするのか、、家政婦の弥生は桐花への気持ちをどうするのか、、など描く予定でした。

漫画制作にあたるとき、私はまずエピソードから閃いた「クライマックスシーンの絵」があって(それは起承転結の「転」か「結」になることが多いのですが)、そのシーンに向かって物語を構築するタイプです。セイントテールは、落下する芽美を飛鳥jr.が受け止める初回とラストの絵。タカマガハラは、スサノオの前に身を投げ出す結姫。そこから作り始めました。「deliveryboy」は、桐の種の画像を見たときに「翼のようだな」と思ってからあたためはじめました。「クライマックスシーンの絵」がコマ割りまで浮かんでいて、かきたかったです。

重ねてになりますが、最後まできちんと漫画にすることが出来ず、誠に申し訳ありませんでした。

ありがとうございます