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読書感想文

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#経済

『お金のむこうに人がいる』を読みました

経済の専門用語は、専門家がごまかす時に使われると筆者は言います。 この本は難しい専門用語なしで経済がわかる内容です。 この本を読むことで「お金の羅針盤」を手に入れましょう! 日本ではお金の話を外ではしてはいけないような風潮があります。 また経済は難しくて分からないからと諦めている方が多いような気がします。 この本は経済を2つの見方で説明しています。 人中心でお金を考えると、お金を受け取ること、使うことへの思いが変わります。 お金よりも注目するのは人 人が支え合う

『お金の流れで分かる世界の歴史』を読みました

世界史でお金・富・財がどう蓄積され どう流れて行ったのかをテーマに 元国税調査官 大村大次郎さんが書いた本です。 古代から現代まで世界史の教科書で勉強した事件をお金の流れ、税金面から見ています。 古代エジプトやローマ、オスマントルコや無敵艦隊、大航海時代、フランス革命……そして2度の大戦からソ連崩壊、リーマンショックまで。 そういう見方もあるのか~と思う部分が多数。 添乗員時代に知っていたら、仕事上の案内に役立てられた気がします。 そして現在はタックスヘイブンに富裕層

『行動経済学』☆再読

ミシェル・バデリーさんの書いた本 用語集のように行動経済学の考え方、どんな考え方なのかザックリ全体的にまとめられています。 とりあえず行動経済学がどんなもののかを まとめて知りたいという方にオススメです。 限定合理性: 意思決定の制約、記憶力や数的処理能力の限界 環境合理性: 置かれた状況や場面で左右される 現実的合理性: 迅速かつ単純に判断を下す →時に系統的な行動バイアスに陥る 選択制合理性: 合理的になるタイミングを取捨選択 時に現状にしがみつく ★人間の

『お金の守り方』☆再読

昨年の夏、藤巻健史さんが「コロナ後の予測」として出した本です。 GDPが伸びない 税収が増えない 歳出が増える 借金 ~ 円の暴落 ~ ハイパーインフレのシナリオ と言う藤巻さんから見たお金の守り方 ① 現状 公的債務残高対名目GDP238% GDP2年分以上 世界断トツTOPの赤字 国債発行90兆以上 消費税で借金を返すのは30%で120年かかる インフレで赤字減らすしかない 2013年~異次元の量的緩和 お金の流通量は4倍になるのに GDPは7%しか

『欲望の貨幣論』☆再読

貨幣とは何か? その価値の根拠は? 貨幣は近代社会における人間の自由に基礎を与えている 身分や性別、民族、言語による差別から自由にする代わりに所得や資産の不平等を生む ある物がお金として流通している時は、 お金としての価値 > 物としての価値 貨幣の価値は社会が与える 貨幣は商品である 商品価値は欲望という実体的な根拠がある 貨幣は誰もが貨幣として受け取るから貨幣 商品が交換される価値 資本主義は投機に基づくシステム 将来売るために何かを買う 貨幣の所有が純粋な投