泥臭く緻密で情熱的な作品たち

「二つの祖国」(テレビ東京2019)
みました。

山崎豊子作品
好きです。

小学生の頃みて衝撃を受けた『大地の子』を皮切りに
・白い巨塔
・沈まぬ太陽
・不毛地帯
・華麗なる一族
などを映画・ドラマを通じて作品に触れてきました。
※2つくらいは原作読了。生粋の山崎豊子ファンからしたら私はにわかです、ね。

にわかかもしれません。
でも、好きです。

豊子さんは女性なのになんでこんなに
泥臭くも、情熱的で、緻密な男社会を鋭く描けるのだろう？？
って不思議でした。
どの作品も没入できる。

一番初めにみた、「大地の子」主演上川隆也さんの印象も深く。
その後、どのドラマみても上川さんのことを“陸一心”って思っていた。
日本で生まれ中国で育った
残留孤児　陸一心の物語。

余談ですが、白い巨塔の主演を務めた、昭和の俳優　田宮二郎さん、財前役に没入し過ぎたから、あのような最期を迎えたのだろうなぁ。
田宮さんはリアルとバーチャルの区別をつけられないほどに、役に生きたのだろう、って思っていた。

それだけ、臨場感を共有できる作品の数々。

二つの祖国、
父なる国 アメリカ合衆国　
母なる国 大日本帝国
日系の視点から太平洋戦争時代を生き抜いた家族の物語だ。
どちらの国からも受け入れてもらえない苦悩、愛、祖国への忠誠。

日系人の宿命を真珠湾戦争から東京裁判までの時代描写とともに丁寧に描いた作品。

戦争は勝っても負けても犠牲が伴う。やめよう、やらない！
軍事力で戦うよりも知力で闘おう！
同じあやまちは繰り返さない。

あぁこの作品みてから
ロサンゼルス
リトルトーキョー
に再び訪れてみたくなった。