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青方岩家観音・令和4年初春大縁日祭
お正月明け早々、「1月17日、18日に青方のお観音様があるよ」と地元の方に聞き、毎年同日の2日間に開催されるという青方岩家観音の大縁日祭のことを知りました。昨年はコロナ禍で中止、今年は2年ぶりの開催とのこと。
1月18日、知人と一緒に青方のエレナで待ち合わせ、いざ青方岩屋観音へ。お互い初めて行く場所で、青方観音岳の案内板を頼りに「ほんとにこの道で合ってるのかな?」とドキドキしてひたすら山道を行くと、登りきったところに広い駐車場が見えてホッと安心。現地スタッフさんが誘導してくれました。
いざ、参拝スタート!
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準備していた1円玉と5円玉入りの袋を持って、いざ参拝スタート。上五島でお観音様とご縁がいただけるなんて!と、ワクワクしながら階段を1つ1つ上りました。
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階段沿いに並ぶたくさんのお地蔵様。近くに置いてあるザルの中にお賽銭を入れて、手を合わせます。
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山の澄んだ空気、木々の間からこぼれる光。心も魂も浄化されていくような感覚です。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74271706/picture_pc_7e52462051b9776a19a7fc48eed3c3c0.jpg?width=800)
先に続く階段を上り終えると、茶屋のような休憩所が見えてきました。奥の方ではお守りの販売も。お世話をされている保存会のメンバーさんが道順をていねいに教えてくださり、お観音様へと先を進みました。
伝教大師と弘法大師
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傍らの小さい子ども、膝の上の赤子がなんともかわいらしく、慈愛に満ちたお顔に癒されます。
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左へ入ると少し広い場所があり、そこには大きな立像が2体。空海(弘法大師:左)と最澄(伝教大師:右)です。ここでお二人にお会いできたことがとてもありがたく、しばらく見つめてしまいました。
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上五島には、遣唐使が派遣された時代に日本と中国の交易の要であったという史跡が各地に残っています。
観音堂と奥の院
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次は坂を下ります。「四国上五島八十八ヶ所 三十、三十二、三十三、三十四番札所入口」とあり、先の方に観音堂が見えてきました。
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観音堂の横にある狭い道へ入ると、奥の院(石窟)の入口に「へそ観音」があります。
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74273696/picture_pc_163c7e65c449b37b4128d11863c6cae1.jpg?width=800)
青方岩家観音堂奥の院。大人がギリギリ入るぐらいの岩屋の洞窟を入っていくと、奥の方にお観音様がいらっしゃいます。お線香をあげて手を合わせました。石窟のお観音様、とても不思議な空間でした。
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74274138/picture_pc_78af9f81b3d85eb1115b3570ad410889.jpg?width=800)
次は岩家観音堂へ。スタッフの方が「どうぞ、どうぞ」と迎え入れてくださり、中へ上がってお線香をあげました。般若心経のCDが流れています。まだ完全に覚えていないので、次の参拝までにマスターしたい!そして声に出して唱えたい!
中央にある閉じた黒い扉には、室町時代のものとされる御本尊「聖観音菩薩座像」が安置されています。33年に一度行われる「開眼法会」の法要は、平成18年(2006)に第23回目が行われました。次は17年後?
西の院(石窟)へ
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74274924/picture_pc_8ae62ffe1c95ef48b1201b91abe624cc.jpg?width=800)
観音堂を出て先へ進み、「西の院」へ。こちらも大人一人が入る隙間となっています。
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74275061/picture_pc_7e5a25ce967a0fbccf910efde9230fdf.jpg?width=800)
体をかがませたり、頭を低くしたりして、なんとか入っていきました。どうやってこんな奥まったところにお観音様を?と思いながら、岩屋をかいくぐってお観音様を参拝するという神秘的体験に感動。
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74275585/picture_pc_471ffafc3c0ef4b01020c1bf95b27a3e.jpg?width=800)
石窟で、小さな灯りに照らされたお観音様がなんとも幻想的で、参拝させていただけたことに感謝しました。
名ガイドの太田慎五さん
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観音堂でお参りをした後、「初めて来られたってですか?案内しますけん」と、太田慎五さんが案内してくれました。
伝えによると、昔この山の上に毎晩のように光が現れ、村人たちが不安がっていた。ある夜、青方の長福寺の寺僧、門永禅師の夢枕に観音さまが現れ、「われを光明の現われる地に勧請せよ。永く庶民をして安堵せしめん。」と告げられた。それが三日間続き、門永禅師は夜が明けるのを待って山に登り、生い茂る樹木の中を探し続け、奇岩が重なり洞窟となっているところを発見。そして、その場所に観音様をお祀りしたところ、それ以来、光明は現れなくなったそうです。
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そっと石をよけて「ここから、洞窟の中が見えるとよ」と、太田さんが教えてくれました。
![画像17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/77301005/picture_pc_13a72dbaf1dcf05743c89c661d934c4a.jpg?width=800)
観音堂のさらに先へ登る道。知っている人についていかないとわからないような山道を上っていきます。太田さんがこのコースがわかるように、道に沿ってロープを張られたそうです。
クサリ岩を登ると絶景が!
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/77301081/picture_pc_9b8e9827b5822afbcaaae85c70942e58.jpg?width=800)
山道をぐんぐん進むと、クサリ岩と書いた案内板が。さらに20m進むと、大きな岩にクサリが垂れ下がっていて、なんとこれを登るというのです!まるで修験道のよう!
![画像19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/77301280/picture_pc_0aa55df309b4a3590dd6d2a487cfbbf6.jpg?width=800)
がんばって登ると、三十番札所がありました!こ、こんなところに(驚
そして、反対側に目をやると、まるでご褒美のようが絶景が!
![画像20](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/77301343/picture_pc_f9dba3299a2754757f0537bc716a1fce.jpg?width=800)
青方の街を一望できる、開けた場所に出てきました!
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さらに進むと、展望所に到着!遠くに見えるのは、石油備蓄基地です。
ここから道を下ると、先ほどの茶屋へ繋がります。
来年も行きたい!
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いやいや、新上五島でこんな素敵なお観音様参りができるなんて、感謝と感動で充実した1日を過ごすことができました!
家族が幸せであること、健康であること、平凡だけど当たり前に日々が過ごせていることに心から感謝です!