【感想】金カム30話「悪兆」

アニメの感想です。
Twitterで呟いたことと重複するかとは思いますが、つらつら書いていきたいと思います。

もうね……だいたい1回見たらそれきりの私がもうこのお話、4回も見てます。病気か?
それだけ重要で、作画も綺麗でまごうことなき神回なんです。

これはコミックス17巻に収録されているお話です。このお話がアニメでやる!ってわかった途端に生きた心地がしませんでした。
こんなハマりたてのペーペーの人間がこんなにも動悸がするのですから、ずっと追いかけている方々にとってはもう……どうなってしまったんですか?(???)


このお話の最重要人物である花沢勇作。
喋る。
あの勇作さんが喋るんですよ、ヤバくないですか???

私の頭の中ではずっと櫻井孝宏さんで再生されていましたが……箱を開いたら、私の想像など遥かにこえる”””花沢勇作”””がいました。
すごいですね。
一言一言が勇作さんなんですよ。(当たり前)
いやあの、すごい。声が、人となりを表してるんですよ。勇作さんはもう既に故人なので、尾形の過去の中でしか生きていない人物で尾形自身もそんなに絡みがない=勇作さんの発する言葉は少ない。はずなのに。
声が。花沢勇作の人生を物語っているんですよ???ヤバくないですか?????
若々しくて、でも戦いの時は勇ましく、それでいて純粋そうなこと。品行方正、成績優秀、眉目秀麗。まさに清廉潔白なお声。
……もうこれ以上私が説明しても1ミリも伝わらないから見てください。11/16まで無料公開してるから。お願いだから。
見ればわかるから!!!


あとは……津田健次郎さんの演技の素晴らしさよ……。
プロになりたいと淡い夢を抱いて演技に熱をあげていた高校生時代の私が心の中で叫んでました。偉そうなことをこれから言います。

もうね……すごいんですよ。
ああいう尾形のような感情の起伏があまりないキャラクターのセリフって(特に長いと)一言一言どうするかプランを考えるんですよね。(ほかのキャラクターや感情の豊かなセリフなら一切考えないとかそういう訳ではないですよ!全てのキャラとセリフを同等の熱量で考えて演じるのが役者!)
息をどういう風に使うか、この文は一息でいくかいかないか、間はどのくらい取るか、どこで区切るか、このセリフはどこまで抑揚をつけていいか、はたまたつけずにいくか、かといってメリハリがないと短調になって聞き飽きるからここでバランスをとって……みたいな。
私ならブレス箇所からなにまで台本めちゃくちゃ書き込む。
特に、「男兄弟というのは一緒に悪さもするものなんでしょう?」の「しょう?」と、「罪悪感?」の部分。

「しょう?」の言い方。
勇作さんをたらしこもう・誑かそうとしてるワルさと煽り、それでいて尾形の「兄弟」という概念への渇望(っていうんでしょうか)まで感じ取れる。

次いで「罪悪感?」
なんだろう…………すごく………ここの場面の映像も相まって泣きました…………。
なんだろう、ひらがなに聞こえた。「ざぁいあくかぁん?」って感じに。「罪悪感なんて言葉僕知らないよ、どういう意味?」っていう感じと、今までの自分がしてきた事への感情を必死に押し殺しているような…………うおおお…………頭抱えちゃったよ。
(というかたった一言でここまで感じるって自分気持ち悪いな……そういう意図が無かったらどうすんだ……)
この後に掛け合いがあって勇作さんが尾形を抱きしめるという…………キッッツイ…………。
キツイ。

もう一周してきます。


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