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随筆 油粘土マンさんについて

僕は最近タイトルにあげたこのお人が大好きで特にグッズを買ったりスパチャを送ったりしているわけではないが、追いかけている。なぜかといえば、アップされている動画のほぼ全てが面白い。 暴力的で悲観的で、でもその辺りのどんより感を与えつつも笑わせてくれる。なぜか笑える。笑いの本質は虐性にあるとは誰が言ったか。彼は彼自身を虐している。だが同時に他人から与えられる不快感に対するアンサーも示してくれているような気がする。 あとは単純に言葉のセンスが面白い。ゲームのプレイ動画もとてもいい。自分の解放が、狂気じみた自我の解放が僕には面白く感じる。
 日常生活を送る中で、僕は常に感じることがあります。 大きなお世話、や個人の自由。と片付ければそれまでなのですが、キノコ頭多くないですか。ダボダボのズボン多くないですか。 流行りってなんですか・・・流行りに乗ることを選択すということの本質を理解できず、他人様に勝手に疑問の目線を向けてしまいます。
 冒頭に載せたサングラス。僕は羞恥を感じながらも。自分には似合わないと思いながらも、このサングラスをかけているキャラクターに憧れ田舎の街を徘徊するために、わざわざコンタクトレンズまで入れて着用して夜の帯広を練り歩きます。
 他人様の目を気にするという性質は人間に刻み込まれた性質なのだとサピエンス全史で読みました。全く気にしないということはなく、清潔感を心がけ、身だしなみには気を遣っているつもりです。方向性として、おかしなサングラスを身に付けがちで、レザーパンツも好んで履きます。自分が服装を選ぶ理由を自分なりにまとめると、仕事のため 異性を意識して 自己表現のため。この中での比重が歳を経るごとに自己表現に傾き、異性をあまり意識しなくなってきました。これは、現実というか、生命の容赦のなさをまなび、自分の顔面がいわゆるモテない系の造形だと自覚し、開き直った結果だと思います。どうせ異性に好かれるなどという幸運は、宝くじの高額当選と同等の確率だと思い、ならばしたい格好をし、面白おかしく死ぬその時まで生きていこうと思ったからです。
 まだ私の歳が若ければ、GUやユニクロで服を買っていたでしょう。何とも言えない淡白な色合いのスキニーデニムや、妙なYシャツを買い、女子ウケを意識していたでしょう・・・。他の男性が何を意識しているのか。恐らくはモテたいのだろうと思いますが・・・取捨選択の一つなのかもしれません。伴侶をとるか自分を取るかの。 上にはキリがなく、自分を取りながらも伴侶を得ることもできる強キャラもおりましょうが・・・。
 才もなく向上心も控えめで、社会に対して何の役にもたたない。役に立とうと思う気概がない存在なので、まぁ・・・異性にはウケないでしょう。
 頭の中を回転させると果ては異性の話に行き着くあたりが、私という人間の底なのでしょう。悲しい。
 関係ない話に脱線したと思うかもしれませんが、つまりは自分の解放。社会や他人様に対しての自分の解放が、人生を幸福に過ごすための一歩目だと思います。
 そしてそれを行えない性質だからこそ油粘土マンさんのような、全力で自分を出し、社会に立ち向かっている方々に対して、憧れと尊敬の情が絶えないのです。
 
 
 

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