足のマッサージに思う


入院して、久しぶりに自分の生足をまじまじと眺めた。
34歳、酷い仕上がりになっていた。
もう、干上がっていた。
そりゃそーだ。だって全くケアしてなかったから。若い頃…20代の頃はもっと肌はむちーんとしていて、ハリがあったのだ…


時間があるので、オイルを丹念に塗り込む。ふくらはぎ、やけに痩せたな…筋肉落ちたんだなー。あ、こんなにセルライトあったかな…なんて思いながらマッサージをする。

大学の頃、あるあるだろうがエステに勧誘された。確か15万くらいかな?痩身のコースに入った。そこで施術とホームケアを学んだ。
サークルの友達が初めそのエステに通い、スタッフになって、会員を増やせば給料が入るだか、なにがしかのポイントが溜まるかなどで、私も仲間入りしてしまったわけだ。
そのお店には綺麗なスタッフがいた。皆すごく輝いていた。「結果が〜結果が〜」が口癖のスタッフ達だった。

結局痩せなかった。結果は出せなかった。

そして私が大学を卒業してしばらくしたらそのエステ会社は倒産したそうだ。
今でも足のむくみをとるやり方は覚えているが15万の価値は果たして…

結局なんでも知ってても技術があっても、やるか、やらないかなんだよな…とそのエステにいかなくなってから15年くらいたっても痩せない太い足をマッサージしながら思った。

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