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【Baby】Back to Sleep, Play on Tummy!〜仰向け寝とうつぶせあそび〜

こんにちは。
PonoLipo Club Workshop and Library スタッフの糸永です。

今日は赤ちゃんの「うつぶせあそび」をテーマにお話したいと思います。

「え?赤ちゃんのうつぶせって危ないんじゃなかった?」

そう思われる方も多いかもしれません。

うつぶせ寝とうつぶせあそびは別物です。

SIDS(乳幼児突然死症候群)の原因の一つとも言われているうつぶせ寝。

1992年にアメリカの国立小児保健発達研究所(the National Institute of Child Health and Development)や米国小児科学会(AAP)などが中心となり「Back-to-Sleep」(仰向け寝にしよう)というキャンペーンが始まりました。

日本でも、1999年に厚生労働省が毎年11月を乳幼児突然死症候群(SIDS)の対策強化月間と定め、重点的なSIDSに対する普及啓発活動を実施しています。

2024年現在、赤ちゃんを仰向けに寝かせることがSIDS発症の予防につながるということは世間に広く周知されてきています。

実は、赤ちゃんの発達において、起きている時間にうつぶせで腹ばいになって遊ぶこともとても大事なのですが、日本ではうつぶせ寝の危険性についてフォーカスされすぎていて、「うつぶせあそび」についてあまり知られていないのが現状かもしれません。

アメリカの小児科学会(AAP)のHPをみると、Back to Sleep, Play on Tummy! (寝るときは仰向けで、遊ぶときはうつぶせにしよう!)の2つの呼びかけがセットになっています。

うつぶせで遊ぶことを英語で「Tummy Time」(タミータイム)と言いますが、この「Tummy Time」が赤ちゃんの心身の発達に大事だということがわかってきています。

うつぶせあそびのメリット

・おすわり、はいはい、歩行へとつながる首、肩、腕、足、腹筋、背筋など赤ちゃんの全身の筋力アップ!
・赤ちゃんが自分の意思で身体をコントロールして動かせるようになるための運動能力の土台づくり。
・天井しか見えていなかった世界から一転、視野が広がり刺激アップ!
・頭の変形予防。

アメリカの小児科学会は、退院してすぐから1日2・3回、最初は3〜5分ほどの短い時間から始め、生後2ヶ月になる頃には、1日15〜30分を目安に日中うつぶせになって遊ぶことを推奨していますが、始めるタイミングも遊ぶ時間も細かいことは気にしなくて大丈夫!!

オムツ替えやお昼寝から目覚めた後など、赤ちゃんがご機嫌なタイミングで、赤ちゃんの様子を見ながらあそびの一つとして取り入れてみると始めやすいですよ。

現在1歳になる息子。
退院してすぐに試しにうつぶせにしてみたところ、全然嫌がらなかったため、新生児期から「うつぶせあそび」を始めました。

今回は我が家の「うつぶせあそび」の記録とともに、遊び方を詳しく紹介していきます。

※赤ちゃんの発達や個性は十人十色。
あくまで息子の場合の「うつぶせあそび」の様子なので、ざっくりこんな感じで赤ちゃんの身体って発達していくんだな〜と思って読んでくださいね。


親子でうつぶせあそびをしてみよう♪

【うつぶせあそびの注意点】
・周りに窒息の危険性があるものは置かない。
・必ず大人がそばで見守りながら遊ぶ。
・赤ちゃんの機嫌のよいタイミングで行い、泣いたり嫌がったりしたら無理やり行わない。(授乳後は避ける)

Step1 うつぶせ姿勢になってみよう!

・仰向けに寝た状態で、肘を曲げて両手を揃えて胸の前に置き、首・背中をそっと支えながらくるりんと赤ちゃんをうつぶせにする。

・肘が広がりすぎないように気をつけながら、両手を顔のそばに置く。

・新生児期は顔が埋もれないよう、左右どちらかに向かせる。

最初はこんな感じで、うつぶせの状態で床にぺたんとへばりついたり、時々顔をあげたり♪
↓↓

慣れない姿勢で不安になる赤ちゃんもいるので、
同じ姿勢で目線を合わせて優しく声をかけてあげると
赤ちゃんも安心。一生懸命首を上げてパパママの声が
聞こえる方をみようとします。

首すわり前にうつぶせにするのが怖かったら、最初は床じゃなくてもOK!

パパやママがクッションなどにもたれかかり、赤ちゃんがうつぶせの状態で胸に身体を預けるように縦抱きしてあげるとパパママの顔が見えて赤ちゃんも安心します。

こんな感じで膝の上に乗せてあげるのも○
いろんな方向を見れるように
時々向きを変えてポジションチェンジしてあげるといいですよ。

うつぶせの姿勢に慣れてきたら、少しずつ短い時間床でも試してみてください。
うつぶせ姿勢が苦手な赤ちゃんは、自分の力で頭や身体を支えられるようになるまで、棒状に丸めたタオルを腕の下に入れてあげると、腕や身体の支えになってうつぶせの状態をキープしやすいです。

Step 2  うつぶせ姿勢に慣れてきたら、周りにおもちゃを置いて遊んでみよう!

・1回5分以上腹ばい姿勢を保てるようになったら、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ時間を伸ばして遊んでみてください。

・腹ばいになった赤ちゃんの周りにおもちゃを並べると、手を伸ばしておもちゃを取ろうとして、身の回りの環境に自ら関わり遊び出すきっかけになります。

赤ちゃんと対面になって音が出るものを左右・上下・近く遠くへと動かし視線を誘導してあげると追視やピント調整の発達につながります。
一生懸命顔を持ち上げ音の出るものを追視することで首、背筋の筋力アップにもつながります。
生後2ヶ月。
だいぶ首や胸が持ち上がるように。
低月齢の赤ちゃんはまだ視界がはっきりしないので、カラフルな布絵本など色彩のはっきりしたおもちゃを目の前においてあげると興味津々。
生後3ヶ月。
赤ちゃんは、鏡が大好き!!
首もしっかりもちあがり、腕で身体を支えられるようになってくるとうつぶせの姿勢が安定してきます。
近くにあるおもちゃに手を伸ばす動きが腹筋、胸筋、背筋などの筋力を促し
寝返りへとつながっていきます。
寝返りができるようになると自らうつぶせになって遊ぶ時間が増えてきます。
猫発見!!
赤ちゃんの周りにおもちゃを置いてあげると
視線の動きとともに身体も自然と動くように。
息子は毎日目で猫の動きを追っているうちに
ずりばいが始まりました。
生後4ヶ月。
うつぶせ姿勢が安定してくると
手を動かして自ら周りの環境に関わり始めます。
いろんなものに触れて感触を楽しもう♪
葉っぱや石など口に入れないように気をつけながら
公園の芝生の上でもうつぶせあそび♪
ボールなどコロコロ転がる動きのあるおもちゃは
赤ちゃんの好奇心を刺激♪
生後5ヶ月。
腕の力が強くなり、体幹もしっかりしてきて
上半身がぐっと持ち上がるように!
このあとズリバイからおすわり、ハイハイへと移行していきます。

赤ちゃんの心身の発達にメリットがいっぱいの「うつぶせあそび」。
天井しか見えていなかった赤ちゃんにとって、うつぶせになることは人生最大の革命!!たくさんの発見や驚きの瞬間、好奇心に溢れた表情を一緒に感じながら親子の時間を楽しんでくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


糸永めぐみ

PonoLipo Club Workshop&Libraryスタッフ。
中学・高校時代をタイのバンコクで過ごす。帰国後大学にて幼児教育を専攻し、保育士、幼稚園教諭一種免許取得。横浜の私立幼稚園で働いたのち、海外で保育の経験を積むためにニュージーランドへ渡る。現地の保育施設、高校などで働き、多様な国籍・文化的背景を持つ子どもたちとの関わりの中で、英語を母国語としない子の背中を後押ししたいと思い、ニュージーランド在住中にケンブリッジ大学認定の英語指導資格CELTA・TECSOLを取得。2020年よりフリーランスの保育士として英語保育をメインとしたベビーシッターとして活動。
2023年5月に男児を出産。育休中にベビーマッサージとベビーヨガインストラクターの資格を取得。好奇心旺盛で元気いっぱいのパワフルな男の子の子育てに奮闘中のママ。

【参考文献】


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