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未経験から開業して、1か月生活できるだけの収入は得られるのか #研究報告書

ほとんどnoteに現状報告することなく、終わってしまった研究員制度。このnoteには記しませんでしたが、自分の中ではこの半年で大きな変化がありました。今日までにどのような生活をしてきたか、どんな気付きを得たのかを振り返っていきます。


収入はゼロだが生活費もゼロになった12月

まずは現状報告から。現在の私の職業は派遣のアルバイトです。11月から始めて、まだお給料は入っていません。他の仕事はしていなかったので収入はゼロ。それでも、今は不安な気持ちを抱かずに生活することができています。

なぜならば現在の生活費がほぼタダだから。

住居費無料、光熱費無料、Wi-Fi無料、食費は12月に入ってから無料になりました。生きることにお金がかからなくなったので、不安感がありません。焦りもありません。こんな気持ちになったのは初めてです。

これまでの私はずーっとお金を追いかけていて、好きではない仕事をしたり、体調不良を我慢したりしながら働いてきました。

前回9月に投稿したnote記事「やっぱり働きたくない。」にも書きましたが、遊んでいて収入が入る状態にしたいというのが希望です。このギャップを埋めるために活動してきました。

実験の概要

何がしたいかも分からなかったので、アルバイトなど固定の収入がある状態で、挑戦したいことを副業として始める予定でした。当初に挑戦する予定だったことはどうなったのか、まとめていきます。

ブログやSNSなど、自分メディアを育てる

自分のメディアから収益が発生するよう、個人ブログ、YouTube、Instagram、Twitterを育てていくという計画でした。

実験を始めた6月と比べると、個人ブログのGoogle AdSenseの収益は¥1,981増加しました。2022年1月と比べると¥2,820の増加です。

YouTubeはほとんど更新できませんでしたが、観てくださっている方は毎日いらっしゃるようです。登録者数は約130名様。日々前後しています。

収益化できる条件に達していないので、収入にはつながっていません。徐々に生活が落ち着いてきたので、撮りためたビデオを少しずつアップロードし、登録者数1,000人を目指していきます。

Twitterはアカウントを削除しました。「消した方がいいな」という直感があったので、それに従いました。今の私にはあまり必要ないようです。

今回1番大きな変化と気付きがあったのはInstagramです。これまでのアカウントとは別に、心の変化を綴るアカウントを作成しました。今年の9月から、起業を目指す人向けのコミュニティに参加し、その新しいアカウントを使って発信を始めたのです。

私は多くの情報をとっていると、情報の海に溺れがちです。頭が疲れてしまいます。そのため、コミュニティ内ではメンバーさんのアカウントを積極的にフォローしておらず、自身のフォロワーも160人ほどと決して多くはない数字でした。

フォロワー数が少ないことをなんとなく「良くないこと」だと思っていたので、少し焦りがあったのですが、数字が小さくても関係ないと思わせてくれる出来事がありました。それは後ほど書きますね。

ライブ配信をする

2022年5月から、ライブ配信アプリ「ポコチャ」で配信を始めました。およそ2か月間の配信で得た報酬は約¥10,000ほどです。

こちらは途中でやめてしまいましたが、配信することや人前で話すことのハードルを下げてくれた貴重な経験になりました。

プロのダイバーになる

スキューバダイビングのプロになるためのトレーニングを受ける予定でしたが、こちらも計画中止。

エジプトでトレーニングを再開するため、夏ごろに航空券などを準備していました。ところが、「プロのダイバーになることは本当の目的ではない」ということに気が付いたんです。それは目的ではなく単なる手段。

自由に世界を飛び回るための手段であり、心の底からダイビングをしたいわけではありませんでした。正直なところ、心の底からダイビングを好きになりたかったです。夢中になれる"何か”が欲しかったです。

もちろんダイビングを嫌いになったわけではないし、これからも潜ると思います。だけど、魂がそちらに向かわなかったんですね。心はいつだって正直。

そこに情熱を注げなくなっている自分に気が付いたので、キャンセル料がもったいないと思いつつ、チケットなど諸々をキャンセルしました。

その計画を中止にしてからは、あまり海や海外にも関心を示さなくなり、自分の内側に目を向けるようになります。自分の外側の環境を装飾していくより、元々持っている力や本当の望みをあぶり出すことに夢中になっていきました。

モノづくりをして販売する

結論から言うと、何も作ることができませんでした。ただひとつ自分を褒めたいのは、ミシンを買ったこと。毎月旅に出ていたので、自宅にいる時間が少なく、触ることができなかったというのが言い訳です。

まだ箱に入ったまま、クローゼットの奥に眠っていますが、第一歩を踏み出したことに拍手を送りたいです。

実験の測定方法

フォロワー数などを数字を用いて測定する予定でしたが、数字に左右されるのが好きでないことに気が付き、途中でやめました。

今回の実験では実験結果を何かしらで測定することを推奨されているので、「そうか~、数字で出さなきゃいけないよね!」「その方が分かりやすいもんね!」「やる気出そうだもんね!」と、初めは思っていたのです。

ところが、いざ始めてみると数字にワクワクしない。むしろとても気分が悪い。多い方が良い、少ない方がダメ、先月より増えていれば良い、減っていればダメ。こんな風にジャッジしてしまい、ストレスになっていました。

そこで、数字ではかるのを止めることにしたのです。フォロワー数や報酬の額に囚われず、ひたすら心が躍ることを選びました。

ハッシュタグを無理やりつけたり、無難なキャプションをつけたりするのをやめて、とにかく自分自身が作っていて楽しい投稿を作りました。

所持金2桁で旅に出た

秋ごろにやっぱり働きたくないと感じ、気持ちが爆発したのは10月後半。「旅に出たい」「大阪に行きたい」そう思いました。その時財布に入っていたお金は66円。クレカの限度額は数万円。SUICAには数千円。マイルは伊丹空港までの片道分。

何日滞在できるのか、その時は分かりませんでしたが、行きたかったので大阪へ行きました。帰りの飛行機代・マイルはありません。本当に困ったら働けばいい。なんとかなる。不安な気持ちがなかったと言えばウソになりますが、あまり深く考えずに向かいました。

大阪に着いてからは、遊びたい気持ちと節約しなきゃいけないという思考のバトルが絶えません。毎日街なかをぶらぶら歩いたり、興味のある分野のオンライン講座を受けたりする日々。

※このときに受けたオンライン講座のひとつがこちらです。

正直、この生活は大阪でなくても良かったんじゃ…?と思うような毎日で、本当に何のために来たのか分かりませんでした。

お金も食料も尽きてきて、困り果てていたとき、翌日からの住み込みアルバイトの求人を発見しました。場所は滋賀県。すぐにメッセージを送り、まだ採用されたわけでもないのに滋賀県へ向かう準備をしました。

結局当日の朝に採用が決まり、無事に住み込みでアルバイトをさせていただけることになったのが現在滞在している温泉旅館。毎日温泉に入り放題、Wi-Fi使い放題、光熱費や寮費などの生活費は一切かかりません。食費以外は。

客室清掃のアルバイト

自然に囲まれた立地で琵琶湖を一望できて、素晴らしい環境なのですが、食事だけは困っていました。

お金・仕事・住居・食料。旅を始めてからの困っていることを、恥を捨てて投稿していたのが、先ほどお話したInstagramです。同じコミュニティの仲間に向けて配信していたインスタライブで、「食料を送りましょうか?」と言ってくださる人たちがいました。

「『Amazon欲しいものリスト』に食べたいものを入れてもらったら応援しやすい」と提案してくださり、そのリストから5名の方々に食料をご支援いただくことができたのです。

フォロワー160人のInstagramで、1人の人間が1か月生きられるだけの食料をご支援いただくことができた。この経験から、「SNSのフォロワーは多くなければダメ」という私の思い込みがぶっ壊れました。

皆さまからいただいた食料でランチ

数の大小なんて気にしなくていい。”万人受け”しそうな投稿を意識して書かなくていい。ただ私が感じたことを、恥ずかしくても、カッコ悪くても、そのまま発信するだけで応援してもらうことができるんだ。これは衝撃的で革命的な気付きでした。

この経験によって大きな気付きを得られたのと同時に、優しい世界を見せていただけたなと思います。最初のnote記事にも投稿した通り、社会に出てから世の中は厳しいと感じることが多かったので、無意識に警戒していたのです。

もしかしら、研究員の皆さまに助けを求める選択肢もあったのかもしれませんが、私の警戒心が強すぎるあまり、自分をさらけ出すことができなかったんですね。恥ずかしくて、怖くて。これからは、もっとオープンにさらけ出すことができそうです。

開業届は12月になって、ようやく出しました。

結論


毎日眺めている琵琶湖

1か月の生活費は得られなかったが、1か月生活できる環境を与えていただくことはできた。これが、今回の研究の結論です。

私が努めてきたことは、新しくスキルを身につけることではなく、そのまんまの私を発信することです。文章や写真が”完璧”でなくても、下手くそでも、不器用でも、「これがしたい」「こう思った」を外に向けて発信する。私が心地よく生きていくのには、これが重要だということがわかりました。

自分自身について発信することで得た報酬は、1か月分の生活費にはなりませんでしたが、近い将来、これでご飯を食べられる日が来るんだろうな…という根拠のない自信があります。

すっぴんの心をそのままさらけ出したことで「大好きです」「ファンです」「出会ってくれてありがとう」そんな言葉をいただけるようになりました。そんな素晴らしい方々と出会えたことが1番の財産です。

研究に関する考察・これから

やっと提出できた開業届

研究員制度第2期は終わりますが、私の旅と挑戦はまだ続きます。今回の実験によって「自分の人生をコンテンツ化したい」という想いがより一層強くなりました。

この旅の経緯やそれによる気付き、私が目にした素晴らしい景色、食事、人…それらを形にして発信して、生活費を得る。余った資金でまた旅に出る。そのサイクルを繰り返していくことができれば、私は更に幸せを感じられるでしょう。今後も自分の殻をどんどん破って、飾らないありのままの自分を表現していきます。

応援してくださったすべての皆さまに感謝いたします。ありがとうございました。

■ブログ


#新しい働き方LAB #私の働き方実験 #研究報告書

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