この時間の風は、心を冷やしてくるらしい

家に入れない。そう気付いたのはつい先程。時間にして……2時30分。親から「早く帰ってきなさい」のLINEが来てから2時間後のことだった。

くらげはつい先日友人と遊ぶため実家に帰省し、ほぼ毎日友人と遊んでいた。特に今日は帰省の目的でもある集まり。朝から祖母に車を借り、ゲーム等した後ラウンドワンを訪れた。スポッチャでくらげの「どのスポーツでもそこそこできる能力」を発揮し、ボウリング、メダルゲーム、クレーンゲームを楽しんだ。この時点で時刻は23時半。時間的には(親が言ってくる可能性が高いため)ヤバいが、気にしないことにした。今を楽しまなければ。
遅めの夕食にはすき家で牛丼を頂いた。友人は特盛を食べ終わっているのに、くらげは大盛を半分しか食べ終わっていないことに悲しさを覚えた。
その後友人宅を訪れ、雑談していると親から「早く帰ってきなさい」のLINE。今からが楽しいとこなのに。くらげは「これからご飯だから、それ食べ終わったら帰る」と嘘をつき談笑を続けた。

そうしているうちに時刻は2時。流石に厳しい。24時間営業バイキングとかじゃない限り1時間半食事で粘るのは難しいものだ。嘘がバレるのが1番厄介。そのため1人で家に帰ることとした。
夜中の道を1人で走る心地良さ、いつか車を買った時は深夜ドライブしたいなと思い車を駐車場へと止める。1日をやり切った満足感から、親に怒られるかもという恐怖の感情は、それすら思い出にできるかもな、という思いに変わっていた。

……あれ?

…………え?


家に入れない。

[寒すぎて危険を感じるので続きは今度書きます]

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