2023/10~12月のM君とのこと

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LINEメッセージを減らしていくと、またM君は
『最近はメッセージがないですね』
などと言ってきた。
『毎日 連絡とらないと駄目なのですか』
などと、自分から言っていたくせに。

私は、このままフェードアウトするにしても、とにかくなかなか叶わない
《昼間のデート》の思い出が欲しかった。
ドライブ楽しかった、新車は良いね、などと言っていたから、
いつ とは言わずに
「ドライブ 行けますか?」
と、質問してみた。
その日はちょうど、とても良い天気だった。

『今日みたいな良いお天気の日ならドライブ行きたいですね』
との返事。
「11月3日はいかがでしょうか?」
と、送ってみた。
11月3日は文化の日だが、毎年晴れることが多く《晴れの特異日》といわれている。
ネットでのその記事と、11月3日前後の天気予報をスクショして添付した。

『11月3日は晴れる日が多いから家族で出掛けることが多いかもしれません』

まぁ、そんな返事がくるだろうと予想はしていた。

でも、小学生や中学生じゃないんだから。
家族でお出掛けする日に、自分だけ
『女性と約束があるから行けない』
と言えない理由が全く分からない。

「良いお天気ならドライブに行ってもいい
     でも
 晴れた日は家族でお出掛け

 永久にドライブには行けませんね」
と、送った。

私は、10月29日の満月の日に、M君への執着心を手放そうと決心した。
満月は、感謝と手放しをする日だから。。。
《全くメッセージを送ることを辞める》
ということは、多分出来ない……
でも、送ることをできるだけ我慢しよう。
M君ばかりに執着するのをやめよう、と思った。
私は、何度離れようとしても追いかけてきてくれたM君のことが好きだったんだろう。
小学生の頃から
《私がいないと生きていけない》という存在が欲しかった。
それは、男子とは限らず、もちろん女子でも良かったけれど、
親友が出来るとなぜかその子は転校していってしまう…ということが繰り返された。

M君にブロックされて、再会するまでの2ヶ月間で、
自分のものなのに心をコントロールするのは難しいと、よく分かった。
再会してから、最初は
「片想いでもいいや」
と思っていたけれど、
やはり50代にもなると
《希望の無い辛い片想い》
を楽しむことは難しい……
隙間時間されあれば見ていたTwitterも、
なるべく見ないように心がけた。
1日1回だけ。
1日の終わりに。と。

M君にも、執着心を手放す決心をしたことと、Twitterはもう見ないようにしている、ということを伝えた。

LINEを送らないようにすると、また不思議な事が起こる。

車の中でよくかけるYouTube Music。
いつも《高く評価した音楽》をシャッフル再生にしているのだけれど、
M君にメッセージを送らなくなると、
まず1曲目に、M君がTwitterで
『良い曲だ』などと言っていたからお気に入りにした曲がかかる。
そして、2曲目・3曲目は、M君の好きなミュージシャンの曲……
忘れないようにされているみたい……

また、派遣の仕事先から帰る途中、
M君と初めて待ち合わせをしたファミレスの前を通ったり、
M君がよくTwitterに載せている公園を通ったりして
M君を思い出したその瞬間に、あちらから『良いお天気ですね』
などとメッセージが届いたりする……

テレパシー?
とも思ってしまうし、
もしかしてツインレイだったりするのかな。。。?
などとも思ってしまう。

そして、自分で決めたのに、
ブロックされていた期間と同じように、
やっぱり毎日M君のことが恋しくて仕方がない。
朝起きた瞬間に思い出し、
メッセージを送らなくても、
1日中、頭の片隅に存在している。
私からメッセージを送ってしまえば、
またやりとりが始まり、
ドキドキする日々が送れる。
辛い事もあっても、楽しいことや嬉しい気持ちも味わえる。
送りたい……でも、それは自分を滅ぼす行為だ……

本当にM君は、私にとって麻薬のような存在だ。

以前もそうだったけれど、
自分から送らないようにしようと思っても、
あちらからこないものかと、常に携帯をチェックしてしまう。
そして、メッセージが届くと、本当に嬉しくなってしまい、
つい、やりとりが続いてしまうのだ。

ある日、M君が
『○○(市)のホテル、××に連れて行って欲しいな』
と、言ってきた。
《連れて行って欲しい》とは、どういう意味なのだろう?
迎えに来て乗せて行って、という意味ではないだろう?
高級なホテルなのだろうか?

ネットで調べてみると、何てことのない普通のラブホテルだったし、
どちらかといと寂れた感じの古臭い写真が載っていて、料金も安かった。
このホテルに、なぜ《連れて行って欲しい》のだろう?

「連れて行って欲しい とは、どのような意味なのでしょうか?
一緒に行って、私にお支払いをして欲しい 
ということですか?」
と、聞いてみた。

すると
『わかりません。
部屋まで行くのは大変なので、✕✕や△△(お互いの中間地点)で会えたら良いのかなと思っただけです』

本当に、逃げ方が上手い人だ。
本当は、会うのはいいけどお金を払うのは嫌で、私にホテル代を払わせたいということだったのだろう。

「お気持ちはわかりました。
初めてホテルに行ったときにお願いしたように、女である自分がホテル代を全額払うことには抵抗を感じますので、そのようなときはせめて割り勘でお願いしたいというのが、私の気持ちです」

『HOTELは半分ずつで大丈夫です』
という返事。
あくまでも『私が出します』とは言わない…

また、土曜日に良い仕事が見つからずだった日に、ダメ元で会えないかと聞いてみると、やはり会うことは出来なかった。

『とりあえず 本厄年ですし、気持ちが落ち着かないです。
○○ライブ(1番好きなミュージシャンA君の武道館LIVE)までは気持ちがおちつかないかも。。。
心が苦しくて。
毎日、毎日、予定、予定で忙しくて。
休みがない感じ』

この頃、Twitterを見ると、毎週土日土日にサッカー観戦や、LIVEに出掛けていた。
サッカー観戦が好きなのは分かるけれど、
応援しているJ1チームの応援ならまだしも、とても寒い日や小雨の降る日に、
高校サッカーや、隣の県のJ2チームの応援などに、隣の県まで出掛けたりしていた。
J2だからか、屋根も無い吹きっさらしのサッカー場での試合で、
私はTwitterを見ながら、
「70才になったお母さん、毎週毎週こんなにM君に付き合ってあちこち出掛けては寒い中1日外にいたりして、よく疲れないなぁ…」
と思っていた。

予定予定で苦しい、って。
それを詰め込んでいるのは自分でしょう?
40代の、それも望んでそうしてるあなたが疲れていたら
それに付き合っている70代のお母さんはどうなのよ?
少しは考えなよ…などと思ってしまった。

それに、好きでもないのに休みなく働いている私には、
そんな辛さは全く理解が出来ない。

またある時は
『お金は無いけど、飲精をしてくれるならホテルで会ってもいいです』
などと言ってきた。

「お金が無くても、飲むという条件ならホテルでもいいとは?
精液を飲まないならお前なんて半額のホテル代さえ出す価値もない、
と、言われたのと同じだと思います」

すると
『うん。
私は会わなくても大丈夫です。
最近 勃〇しない事が多いので、しばらく射精しなかったので、1人で射精します』

そして、自分が道具を使ってしている動画を送ってきた。。。
こんなものを撮影したり、いつまでも保存していたり、女性に送るなんて、本当にどうかしている。

悲しい気持ちになってはまたメッセージを送るのをやめてみたり、
我慢できずにまた送ってみたりを繰り返し、
新しい年がやってきた。


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