2023/9/17~23 M君と再会してからのこと

【このお話の前はこちら


M君と再会した当日の夜に、アプリで7人目に会った男性には
「友達になりましょう」というメッセージを送った。
   【気になりましたらこちらへ】


そして、マッチングアプリは退会した。

アプリを退会するのは、ちょっとだけ残念だった。
好きなタイプを入力して検索してみたら、
何と、たった1人だけ候補者が出てきた。
M君だった。
それはもう、本当にたった1人だけ出てきたから、
私は、笑ってしまった。
そして、足跡をつけない機能にして、時々M君を見ていた。
アプリでは、現在ログイン中だと、それがわかるマークが出てくるので、
「あ、今ログインしているな」
などと、見ていたのだ。
もちろん、ログイン中に、誰と何をしているのかなど分からないけれど、
ただ、見ていた。
本当にストーカーみたいだ。

M君に、ブロックされてからの2ヶ月間のことを、事細かに報告した。
   【気になりましたらこちらへ】
普通の一般的な男性なら、かなり引くと思う。
『きも!』とか言われて、今度は本当にブロックされるかもしれないものだと思う。
でも、きっとM君は、それを喜んでくれるのではないかと思った。
そして、自分がM君を好きだと認めれば、今度はラブラブなメッセージのやりとりが出来るようになると思っていた。

でも、そう簡単にはいかないのが、M君だった。。。。。

まず、すぐに質問されたことは
『この2ケ月 何かありましたか?』
だった。
ブロックされる前からずっと気にしていたのだから、それはそうだろう。
隠すことは出来ないだろうと思ったから、正直に答えた。

「4回会った男性がいましたが、昨夜お別れのメッセージを送りました。
M君は会えた人いますか?」

『4回も会ったんですね。
私は会ってないです。
お別れのメッセージを送ったら悲しむのでは。。』

T君から言われたことを送ると

『そうなんですね。
○○ちゃんは好きな気持ちがあったんですね』

私は、M君がTwitterでよく写真を載せているアナウンサーにやきもちをやいていたことを伝えた。
すると

『好きな人がいるのにやきもちやいたら駄目だよ。
結構 ○○ さん は浮気性のところがあるのかな』

とたんに名前の呼び方が変わった。
これはM君が、私に距離を置いたということだ。

『お住まいは近い人なんですか?』

「 Ⅰ 市です」

『 Ⅰ 市の人以外にも会いましたか?』

「会いましたよ。
他の人は1回で さよなら って感じでした」

その後は数日間、質問が止まらない。。。

1回の人は何歳でしょうか?
4回の Ⅰ 市の人とはどこで会っていたんですか?
 Ⅰ 市の人からはLINEはまだ届く?
なんでお別れしてしまったのかな?

連絡はもう無いけど、DVDを貸しちゃったから、見終わったら連絡しますと言っていた、と返信すると

『また会うのか』

「ポストに入れてもらうっていう方法もあるけど」

『お部屋にも来てるんだ。。』

「M君が本当に聞きたいのは、したかしてないか、ってことでしょう…?
嘘つくの嫌だから正直にいうと、しました」

絶対に嘘をつき通せないと思ったから、
「してない」とは言えなかったけれど、したのは1回だけだと嘘をついた。

『どこで初めてHしたんだろ』
『初めどこでしたかは重要だよ』
『お部屋か』

「それは誰にとって重要なことなのですか……?」

『私にとってだね。
私はなかなかお部屋に入れてもらえなかったですから』

待っていたのにすっぽかしたくせに、何を言っているんだか……
   【気になりましたらこちらへ】


M君からのメッセージには、たいがいいつも顔文字が入っていて、
ブロックされる以前は、眉も目も垂らして笑っている顔が多かったのに、
再会後は
目はまん丸で笑ってなくて、口は一文字の顔文字ばかりだった。
これも、私にまだ心を許していないことを表現しているのだろう。

『 Ⅰ 市にはいつ会うんですか?
私とのやりとりはどうかな?』

「距離を置いてるんだな、
って感じてます」

自分で聞いたくせに、スルーして話題を変えてきた。

「図星なんだね…」

『〇〇さんの身体に他の男性の男性器が入りましたからね。
悲しいです』

何という表現方法。。。

「淋しいですけど、
会えないまま泣いて暮らすよりは嬉しいです。
お返事くれて ありがとう」

『〇〇さんSE〇が好きなんですね』

「そうなんですか?」

『私ともSE〇して、その1ヶ月後には違う男性ともSE〇をして、SE〇が好きなんだなと感じます』

こんな調子じゃ、T君と2回したなんて、絶対に言えないし、
椎名桔平もどきのことなどバレたら大変だと思った。
   【気になりましたらこちらへ】


その後も何日も

正直に話さないと駄目だよ。
 Ⅰ 市以外ともSE〇したでしょう。
 Ⅰ 市とは何故SE〇したの?
相性はどうでした?
すぐに射精してしまった?
気になって眠れない。
 Ⅰ 市はマッサージは喜んでいた?
もうひとり会った人の住まいと年齢も知りたいです。
会ってみてお顔が好みではなかった?
 Ⅰ 市は結構カッコイイ、イケメンって感じかな?
何人くらいに会ったのかな。

合計7人だと答えると

7人はそれぞれどうでしたか?
今は7人中何人やりとりしてるの?
連絡先を交換した人もいるでしょう。
 Ⅰ 市は何回お部屋に来たんですか?
ご飯食べた日Hしたそうじゃなかった?
マッサージはいつしたの?
最初来た日はキスだけ?
2回目に家に来た日(本当は3回だけど嘘をついたので)どんなSE〇してきたかな?
家2回目の日って会うの3回目?
逆に7人も会って合う人いなかったの?
どんなSE〇したか教えて欲しいです。
前戯や指が上手かったとか、ペ○○の大きさとか、射精の時間とか、知りたいです。

もう、しつこいので、
「電話は嫌い?」
と聞いてみた。
LINEを打つのも面倒くさくなってしまったし、
何より、記録を残したくなかった。
電話なら、聞いても忘れることもあるだろうし。

でも、想像通りの答えが返ってきた。

『電話は苦手です』

仕方なく、嘘を混ぜながら差し支えないような返事を送る。
毎日1日中、そんなことばかり考えてしまうようだ。
昼も夜も、質問の嵐。
昼間は仕事に集中しろよ。。。

会っている時はどんな話をするんだろう。
どんな会話をしていたんですか?
結構話、合う感じでしたか?
お別れします ってメッセージ送ったら、
「寂しくなる」って話していましたか?


私は毎日、それらに返事をするのが大変だったけれど、気にしてもらえることは、嬉しかった。
大きな嘘をつくと、何かでバレてしまうので、バレない程度の嘘を混ぜながら返信をしたから、よーく考えながら、長々と打ち、時間もかかった。
そして、なるべく話題を変えようと必死だった。変えても変えても、そちら方向に、また戻る。

それにしても
『手料理は何を食べさせたんですか?』
とは、1度も聞いてこない。
同じ男性だったら、普通の人なら、
そういうことの方が気になるのでは?
と思うけれど…?

やりとりで以前と違うことは、
もう私は、Twitterを見ていることを、堂々と知らせる事が出来ること。

「今日は遠くまで出かけたんだね」
「またアナウンサーの写真載せて、私に意地悪しているのかな?」

サッカーの試合を観ているときにはメッセージを送ることを遠慮してみたり、
tweetを見て同じカップラーメン買ってみたよ、などと報告したりした。

『もう寝たかな?』
「今お布団に入った」
『可愛い』
「なにが?」
『お布団に入ったの想像したら可愛いなと思った』
「おやすみ」
『最近 写真ないね。自撮り』
「撮ってないもの」
『たまにはくださいね。
私のどこが好きなの?
1番上手く説明できる女性とお付き合いしたいなと』

M君のことを好きなんだと認めたけれど、
やっぱり《お付き合い》は出来ないと思っていた。
それでも、自分が思う、M君の良いところを伝えた。
そして
「お付き合いはしなくてもいいよ。
私が勝手に好きなだけだから」
と、送った。
慌てずに、やりとりをしながら、様子をみよう、と思っていた。


そして、9月23日。
再会して、ちょうど1週間後だった。


『ココス○○店で元彼女を見かけた。

8年ぶりかも。。』


というメッセージが届いた。


生まれてから今現在まで、
いくつもの映画やドラマを観て、数々の漫画を読んできた。
主人公が、いろんな難関を乗り越えて、やっと好きな人とうまくいきかけると
必ずと言っていいほど、
幼馴染・フィアンセ・元彼女(元彼氏)が登場する。
「何故 いつも、このタイミングで!?」
と、思ってきた。

それが、私の身にも起きた!!
こんなことって、ある?
元彼女とは、別れてから8年の間、
1度も、会ったことも無いし、見たことも無いと言っていたのに!
なぜ、私がやっと再会して仲良くなろうとしたちょうど1週間後に現れたの!?

心臓がギュウッ となった。

「どなたと一緒でした?
話した?
会えて嬉しかった?」

本当は、スルーしてしまいたかった。
詳しく聞きたくなかった。
でも、M君は、黙ってはいないで、私に知らせてきた。
それなのにスルーは出来なかった。
黙っていてくれた方が良かったのに、と、思った。

『悲しかった』

「まだすきなんだね」

『A君(1番好きなミュージシャン)も変わったし、元恋人も変わったし、自分だけ10年前と変わらない』

「まだすきなんだね」
は、まんまとスルーされた。

それがわかっていても、
自分が変わろうとしてないじゃん?
これをきっかけに、何か変わることできる?

とか、本当は言ってみたかったけれど、何も言えなかった。

きっとまた、携帯の中の写真や、アルバムを引っ張り出して
泣きながら見ているんだろうな。。
と、思った。


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