[医学生向け] 骨学の乗り越え方

医学部では2年生になると解剖学実習が始まりますね。その中で最初の山場となるのは骨学実習ではないでしょうか?大学によっては骨学実習が1年生のうちに行われる所もあるようですが、いずれにしろ骨学の勉強は多くの学生が苦労するものだと思います。

今回の記事では骨学実習のテストの乗り越え方を解説していきます。

骨学実習とは?

骨学実習とは、実際の人骨を観察しながら人体を構成する約200個の骨の名称とその骨の特徴的な部位を暗記(日本語と英語の両方)しなければならない実習です。大抵の大学では実習試験という形で評価されます。

例えば寛骨(hip bone)は腸骨(ilium)、坐骨(ischium)、恥骨(pubis)で構成され、寛骨臼(acetabulum)、月状面(lunate surface)、寛骨臼窩(acetabular fossa)、寛骨臼切痕(acetabular notch)、腸骨体(body of ilium)、、、がある、のように覚えていかなければならないため、非常に大変です。

ただ、上記をみて分かるように、骨の英名には似たものが多いです。実際に覚える時は工夫して覚える量を減らすことができます。

骨学実習の勉強に最適な本

骨学実習試験を乗り越えるのに最適な本は、「骨学実習アトラス」です。

この本は、実際の骨の写真と共に、見出し語としてそれぞれの骨と骨の部位が日本語と英語で書かれており、暗記しやすいレイアウトとなっているため学生にとって勉強しやすいでしょう。

試験の乗り越え方

骨学実習試験を乗り越えるためには、「骨学実習アトラス」を丸暗記しましょう。注意点として大学によって試験形式は異なります。(日本語だけが出されるのか、日本語と英語の両方が出されるのか、記述式か、選択式か、画像をみてその骨の名称を答える形式なのかなど)

そのため、自分の大学の試験形式がどのようなものなのか、先輩や友人に聞いて傾向を把握しましょう。

この記事では、実習試験が骨をみてその骨の名称や部位を日本語と英語の両方で答える、という最も難しい形式の試験を想定して、勉強法を解説します。

ステップ①

いきなり「骨学実習アトラス」の内容を全部覚えようとするのは無謀です。デカルトの「困難は分割せよ」という言葉にある通り、分けて覚えていきましょう。

「骨学実習アトラス」の目次は、脊柱、上肢帯、胸郭のように分かれているのでその分け方を利用すると便利です。

ステップ②

ステップ①のように分けたら、今日は脊柱と胸郭を暗記しよう!のように決めて、集中的に暗記していきましょう。

暗記する際に大切なのはアウトプットを行うことです。なんとなく眺めているだけでは覚えられません。

「骨学実習アトラス」には骨の写真に引出し線が引いてあり、その引出し線の先に記号がふってあります。効率の良い暗記方法としては、その記号だけをみて(骨の写真だけを見て)ここは〇〇(日本語と英語)のように言えるか自分で試す、という作業を繰り返していくことが一番の近道です。

ステップ③

ステップ②を繰り返し、体全体の骨の名称と部位を大体言えるようになったら、全体的に復習していきましょう。

復習の際は、本の頭からやるのも良いですが、自分がなかなか覚えられていないところから優先的に取り組むと効率が良いと思います。

試験まで時間がないことが多いので、優先順位をしっかり決めて勉強してください。



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