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動物実験

動物実験といえば何を浮かべるだろうか。

ある人はパブロフの犬の条件反射。ある人はハツカネズミやチンパンジーの行動心理学のようなもの。ある人は新薬の開発に関するようなもの。いろんなものを思い浮かべるだろう。

動物実験には「光」と「影」がある。

「光」に関しては医療技術や薬品、化粧品など様々な部分で役に立っているのはいうまでもないだろう。

これらの安全性や、危険性、有効性は動物実験によって確立されてきた。そのため、人間の被害を少しでも抑えられることができた。それでも薬害は発生している。危険性を0%にするということはできなかった。

「影」について

1つ目として人とその他の動物とでは生体システムが完全には一致しておらず得られた完全性や危険性、有効性には少し疑念が残っていること。しかし、基本原理に関して、人と犬や猫が多くの共通項を持つのは事実である。

2つ目としては残酷であること。私は授業で動物実験の内容をみたことがある。具体的な内容は忘れてしまって、何を調べた実験かは思い出せないがマウスに電気ショックを与えていって、最終的に生き絶えた。
他にも化粧品の動物実験に使われた写真もみたことがある。なんとも表現しにくいものだった。

動物実験に反対される人の気持ちは分かる。動物実験の「影」について否定はできない。

しかし、医療において動物実験はヘルシンキ宣言にある通り重要である。

また、動物実験を廃止したとして、ある物質の半数致死量について調べるとき「医学や人類の発展のため」に自ら実験台になる人間はいるだろうか?実験の性質上参加者の半分以上はなくなる危険な実験に。

実際にこれらはラッタやマウスの量を人の体重に換算して用いている。このお陰で今日、安全性が保たれている一面があるのではなかろうか。

薬、医療には人間のエゴ、動物の犠牲で成り立っているといっても過言ではない。これから医師になるために心に刻んでおこう。

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