15 アナフィラキシー

アナフィラキシーの第一選択は、アドレナリンであり、重要なのはその投与の量、スピード、投与経路です。これらの方法は、アナフィラキシーが今どの段階にあるのか、重症度はどれくらいなのかで変化します。重症度に関しては以下に示します。

軽症:結膜炎、鼻炎、蕁麻疹、紅斑、血管浮腫(顔面浮腫)

中等症:気管支痙攣(wheezing)、血圧低下(収縮期血圧が70〜90)

重症:声門浮腫(stridor)、血圧低下(収縮期血圧が70以下)

軽症に対しては、抗ヒスタミン剤の投与だけを行います。

中等症に対しては、酸素投与、大量輸液、アドレナリン0.3mg(ボスミン3分の1管)の筋注、抗ヒスタミン剤としてH1、H2ブロッカー、副腎皮質ステロイド(ソル・メドロール)を用います。

重症に対しての治療は、中等症の治療で改善しない場合を考慮してのものであり、上記に加えて、ボスミン1管を10ccに薄めて、1ccを20〜30秒にかけて静注します。

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