40 コンパートメント症候群

コンパートメント症候群で脈を触れるのは普通である。逆に、血行障害がある場合は、それは晩期のサインである。脈が触れなかったり、蒼白になっているのであれば、それは血行障害の存在を示唆する。環周性の熱傷を見たら、コンパートメント症候群を疑いましょう。コンパートメント症候群の危険因子は以下の通りである。1、骨折 2、ギプス 3、血管障害 4、熱傷 5、環周性のⅢ度熱傷/凍傷 6、合併する凝固能異常 7、過度の運動

コンパートメント症候群では一番初めに、患肢の痺れがみられる。

血行障害を表す症状は5Pで覚える。 Pain 疼痛 Pallor 蒼白 Pulselessness 脈拍触知不可 Paresthesia 痺れ Paralysis 麻痺 5Pのうち一つでも症状が出たらコンパートメント症候群を疑う。

対処としては、患肢の挙上、ギプス等締めつけのあるものは外す、筋膜切開などである。合併する横紋筋融解症にも注意すること。合併症といえば、上腕骨顆上骨折によるフォルクマン拘縮が有名である。

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