43 動物咬傷

Puncture wound(針を刺したような穿通創)のほうが、裂創よりも2倍感染率が高い。ので、Puncture woundはデブリドマンしてしっかり中まで消毒すること。また、創縫合の際には、できるだけ創内に糸を残さないこと。

犬咬傷は、ほとんど抗菌薬投与は必要ない。猫咬傷は、全例抗菌薬を投与した方が良い。

関節周囲の動物咬傷は要注意である。握りこぶしのMP関節付近に外傷(歯形)がある場合は、外傷が関節にも及んでいるものとして厳重に対応すること。特に、人の歯が当たり受賞した場合には、化膿性MP関節炎の危険性が高くなる。

マムシやハブの咬傷の場合、駆血は強く縛りすぎないこと。強く縛ることは無意味であり、むしろ虚血を起こしてしまい有害である。切開についても、切りすぎてはいけない。また、ちなみに、両者ともにエビデンスはない。

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