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非定型肺炎といえば比較的徐脈ですがどうして“徐脈”になるのでしょう?
非定型性肺炎(マイコプラズマ,クラミドフィラ,レジオネラ)では比較的徐脈になると暗記させられますが、そもそも何故なのでしょうか?
実はこの比較的徐脈は非定型性肺炎の中でもレジオネラ肺炎やオウム病(クラミドフィラ)でのみ特異度が高く、全ての非定型性肺炎で徐脈が見られるわけではないことに注意が必要です。
それを踏まえて、レジオネラ肺炎では徐脈の機序が明らかになってきています。
以下日本内科学会雑誌の特集引用
「最近の知見では,炎症に伴う頻脈の病態生理として,LPS(lipopolysaccharide)刺激に伴って産生されるthromboxaneA2及びprostaglandinF2αによることが証明されてきている.多くの細菌のLPSはToll-likereceptor4に結合することが知られているものの,レジオネラのLPSはToll-likereceptor2に結合することから,LPSによる刺激後の経路が異なることが仮説として考えられる.¹」
1)https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/106/9/106_1916/_pdf
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