ポテチとカップ焼きそばとShiggy Jr.

を見ると、思い出すんでしょうね、卒研を。
卒業直前で、涙目になりながらやった卒研を。

私は第一希望の研究室にこそ入ったが、
門を叩いているとブラックな研究室だった。

サボっていたわけではなかった。
私なりにはしっかりやっていた。

寝不足で眠たくなる。栄養ドリンクで目を覚ます。
それでもストレスなどから視野狭窄が来る。
たまにやってしまう、器具を割る音で目が覚める。

それでも結果は出なかった。
しょうがないところももちろんあるけれど、
知らなかった、とか
出来なかった、とかは言い訳になってしまう。

その時に学んだこと、再確認したことは、
無理に神経を削る我慢は必要が無いということ。

12月まで作ってきたデータが全て使えない、
それだけで発狂ものなのですが、
精神的にギリギリ耐えられたのは
無理な我慢をしなかったから。

就職活動では行きたいところを受けたし、
ライブでは好きなバンドのところに行った。
それでも並行して出来るところはやった。

ストイックさは全然足りないと思う。
正直言って研究者としては失格だと思う。
でも、これが私なりの答えの出し方だった。

研究者としては間違っているが、
私としての生き方は正しかったと思う。
真剣にはやらないとダメだけど、
命を削るのは違う。てか、削るって何。

それでも命が削れるような毎日だった。
食べる時間を惜しんで、
事前に買ったカップ焼きそばを食べ、
小腹が空いたらポテチをむさぼり、
ツラくなったら耳を音楽やラジオに支配させる。
パソコンのキーボードで文字の旋律を奏でる。
グラフの形で一喜一憂する。
曜日関係なく。毎日。

その時によく聴いていたのが、
Shiggy Jr.の「ピュアなソルジャー」です。

気持ち的に余裕が無いから、
歌詞の意味は理解しきれてないけど、
そのメロディーは間違いなく特効薬だった。

作詞作曲をしているギターの原田さんが
「ライブ中だけでも嫌なこととかを
全て忘れてもらえるように曲を作っている」
って言ってたけど、
本当にそうで、改めて音楽ってスゴいと思った。

精神的に追い込まれて、
身体が動けないレベルまで達した時に
行ったShiggy Jr.のライブ。

どうしても我慢できなかった。
満身創痍で、動けなかったけど、
あの空間に身を投じてみたかった。

手も肩より上には上がらなかったし、
手拍子も出来なかった。
ならば、もたれないと立てなかった。
それでも、後半には
自然と足でリズムを取っている私。

人によって効果は様々だけど、
音楽って一番身近な特効薬かもね。

そういう経緯があって、
この3つを見ると私は卒研を思い出します。

ツラいことはもう思い出したくは無いけど、
支えてもらった事実は忘れたくないから
アップデートしたくない私が居る。

この文章を、今、研究室で
ポテチを食べながら打っています。
ポテチは相変わらず美味しい。
欲を言うならばビールが飲みたい。

人生、塩くどいな。でも辞められないな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?