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経営層・管理職メンバーがダイバーシティ&インクルージョンを考えた2時間【mediba’s SDGs #3】

連載企画「mediba’s SDGs」の第3回は、2021年12月に実施された「リスクマネジメント研修・ダイバーシティ&インクルージョン」をテーマにお届けします。

毎年恒例のリスクマネジメント研修に「ダイバーシティ&インクルージョン」の観点を加えて、mediba経営層と管理職メンバーたちがディスカッションしながら濃密な2時間を過ごしました。


ダイバーシティ&インクルージョンとは

ダイバーシティは日本語で「多様性」という意味を持っています。企業経営のなかで使われる文脈では、年齢、性別、国籍や価値観など人間の持つさまざまな個性を活かして新たな価値を生み出すものとされています。

そして近年ダイバーシティと併せて使われる言葉が「受容」を意味するインクルージョンです。ダイバーシティからさらに一歩進んで、企業における多様な人材の経験やスキルが認められ、一人ひとりが自分らしく活躍できている状態を意味します。

ダイバーシティの考え方で多様な人材を擁する。そしてそれぞれがリスペクトし合える土壌を整備し、組織のなかで個々の能力を最大限発揮できる状態を作り出していこうというのが「ダイバーシティ&インクルージョン」の考え方になります。

日本ではP&G社が25年以上にわたって推進し、自社のみならず社外に向けても研修プログラムを無償提供するなど尽力しており、2015年に国連が採択した「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」、通称SDGs(エスディージーズ)への企業の取り組みが加速するなかでも注目を集めています。

リスクマネジメント観点でのダイバーシティ&インクルージョン

medibaでは毎年、おもに社員を対象としたリスクマネジメント研修を実施していますが、

企業におけるリスクの中でもレピュテーションリスクの要因は多様で複雑です。

今回の研修では、その要因のひとつである「誰もが持つ無意識のバイアス」に焦点を当てています。何気ない一言が大きな問題に発展したり、当たり前だと思っていたことが実は差別の一端に繋がっていたりというリスクは、自らが持つバイアスに気付くことで回避できるものでもあるからです。

そこで、「誰もが持つ無意識のバイアス」を、様々な事例を交えてディスカッションしながら理解を深めていくような研修を実施いたしました。

講師はIKIGAI AUTHENTIC社 代表取締役CEOの蓮見 勇太氏。経営陣をはじめ、PdM、ラインマネージャーたち管理職メンバーや一部希望者たちが参加した研修がどのように進められたのか、そのほんの一部ですがこの場で共有いたします。

IKIGAI AUTHENTIC社 代表取締役CEOの蓮見 勇太氏

ダイバーシティがある……だけではダメ

研修はまず、それぞれが「ダイバーシティ&インクルージョン」をどう理解しているのかという問いかけから始まりました。研修はオンラインのZOOM会議で行われたため、各自がチャットに自分の考えを書き込みます。

「外見や内面などの違いとそれを受け入れること」

「多様性。みんな違って、みんないい。自分がみんなに受け入れられる」

「ダイバーシティ…いろんな環境・価値観で生きる・働く人がいる。インクルージョン…それらすべてとともに仕事をする価値提供を進める」

ひと通りの回答が出揃ったところで蓮見氏からは、「medibaには性別も国籍も年齢も多様な人材がいて、ダイバーシティはあると思う。でもそのなかでも課題はあるんじゃないですか?」という問いかけが。蓮見氏は、ダイバーシティ=現実(すでにそこに存在する違い)、インクルージョン=行動(その違いを尊重し、価値を見出し、経営に活かす)と定義していました。

ここからグループに分かれてディスカッションが行われ「○○は○○するべき、でひとまとめにして語られることが多い」「外国籍のメンバーと日本語で細やかなコミュニケーションをとるのが難しいことがある」「家事についての雑談で、男性がした時だけ凄いと褒められる」といったような意見や課題が生まれました。

ダイバーシティからインクルージョンへ向かうためにどうしたらよいのか。違いが活かされていない状態から、ビジネスに活かすところまでは段階を踏んで取り組む必要があると蓮見氏は言います。

また、研修の中ではいくつかの企業の事例も提示されました。なぜこの広告が愛されたのか、逆になぜ炎上と呼ばれる自体に発展してしまったのかという解説もあり、本研修の主題であるレピュテーションリスク要因と「ダイバーシティ&インクルージョン」との関連を強く意識することができました。

最後に、本記事を読んでいただいている皆さんにも一度考えてみてほしいことがあります。例えば自社サービスのなかのテキストや表現、CMを作るならその演出やメッセージに特定の属性への決めつけや否定するような表現は無いでしょうか。

少し聞き方を変えてもう一度質問します。

誰の目から見ても「“それ”は無い」と言えるでしょうか?

「無意識のバイアス」に気付き、変えていくことは簡単ではありません。あなたひとりではなく、多様な個性や属性を持つメンバーでいっしょに考えてみることをおすすめします。そうしたちょっとした検討からも組織の「ダイバーシティ&インクルージョン」を進めていくことができそうですね。

<参考サイト>
※1:ダイバーシティ&インクルージョン(多様性の受容と活用)への取り組み
※2:インクルージョンとは?ダイバーシティとの違い、導入のポイントについて解説
※3:ダイバーシティ&インクルージョン

▼その他の「mediba's SDGs」はこちら


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