「国際勝共連合 大学生遊説隊UNITE」UNITEを立ち上げた東大生4人全員が統一教会2世。大学生遊説隊UNITE代表「女性の社会進出には違和感」2016

大学生遊説隊UNITE代表「女性の社会進出には違和感」代表の小村聡士(東大文学部3年)

今回の参院選から選挙権年齢が18歳以上に引き下げられた。若者の政治意識を高めた「SEALDs」に続けとばかりに、新たな政治運動が始まっている。ノンフィクションライター、西谷格氏がレポートする。

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 SEALDsに対抗意識を燃やす団体も現れている。
東大生4人が今年1月に旗揚げしたのが、「国際勝共連合 大学生遊説隊 UNITE」だ。「国際勝共連合」とは、世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)の創始者である文鮮明が設立したアンチ共産主義団体で、UNITEを立ち上げた4人も全員が家庭連合の2世だ。

 UNITEは全国に支部を持ち、現在は約400人の学生が月2回の街頭演説を行っている。国防や憲法に関する彼らの主張は、安倍首相と思想的に近いものを感じさせる。

 代表の小村聡士(東大文学部3年、22)に都内ホテルで会うと、安倍政権と近いとはいえ、それは結果的にそうなっただけで、共産主義に勝利するための勝共理論がまず先にある、と強調する。

「勝共理論」について知りたければ国際勝共連合のホームページに書いてある、という。読んでみたが、「マルクスの人間疎外論」から始まる哲学講義は、残念ながら私にはとても理解できなかった。

 ただし、全面的に安倍政権支持というわけではない。

「女性には家庭の役割もある。どんどん社会進出していきましょうというのは、ちょっと違うかなと思う」

 純潔を理念として掲げる家庭連合は、結婚するまで童貞や処女を守らなければならないなど独特の価値観を持つ。家族のあり方についても一家言持ち、小村はその後も熱心に語った。

 ちなみにUNITEは国際勝共連合と協力関係にあるものの、あくまで学生たちが自主的に立ち上げたものだという。彼らの主張には共感しがたい点も多々あるが、その純粋な思いは伝わってきた。

 個人的には、若者の政治参加の流れは加速してほしい。その動きに一役買ったSEALDsは、8月15日をもって解散する。そして、公式ツイッターにはこんな言葉を残した。

「また何か始めるでしょう。でも、期待しないでください。次はあなたの番です」
(文中敬称略)

※SAPIO2016年9月号

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https://www.ynite.org/opinion/interview-unite/


UNITE代表へのインタビュー記事を掲載
 国際勝共連合の機関紙「思想新聞」(2016年10月15日号)に、国際勝共連合 大学生遊説隊UNITE 代表へのインタビュー記事が掲載されましたので、当サイトでも全文掲載します。

UNITE(国際勝共連合 大学生遊説隊)小村代表に聞く

 全国で500人の若者が結集

 「今は歴史の転換点、声をあげ続けたい」

 国際勝共連合大学生遊説隊UNITE(ユナイト)が、参議院選挙後も活動を続けている。9月18日に大阪と大宮の2ヵ所で街頭演説を行い、10月16日には全国一斉遊説を行うという。今後の活動の見通しなどを小村聡士代表(東京大学3年)に聞いた。


 小村代表は全国のユナイトメンバーが約500人にまで達したといい、これまでの経緯について次のように述べた。

 「活動を始めようと思ったのは、大学入学後に新聞やニュースなどを通して社会問題や国際情勢に興味を持つようになってから。マスコミ報道に誤解や意図的な曲解が多いと知り、正しい情報を多くの人に伝えなければ日本が間違った方向に進んでしまうと危機感を抱くようになった。一学生として何ができるかを考えていた時に勝共連合の遊説に出会い、学生組織を立ち上げることを決めた。国や世界を思う心を持つ人が一人でも多く現れてくれたらと思い、活動を続けている」

 特に昨年、マスコミでもSEALDs のデモ活動が頻繁に取り上げられ、「彼らは中国の脅威に目をつむっている。共産主義の本質を見抜けていない。彼らの主張が広く受け入れられれば日本の安全は脅かされていまう。それを知った以上は黙っていてはいけない、行動しなければと強く考えるようになった」という。

 ホームページの呼びかけなどを通して全国から多くの学生が参加するようになったことについては「昨今の学生の雰囲気から見ても予想以上だった」とし、各地の自主的な取り組みについては「国の未来を真剣に考える学生が増えることはよいこと」と評価した。

 東京・渋谷で去る5月に行われたデモ行進については、「まず福岡のメンバーが自主的にデモを行い、東京のメンバーがそれを聞いて企画した。互いによい刺激を与える関係が築けているのではないか」と胸を張った。

 今後の見通しは「まだ固まっていない」としつつも、「参院選を見据えて活動してきた結果、改憲勢力が3分の2を超えてとても勇気づけられた。これからは憲法改正が大きなテーマになる。新しい日本、より良い日本を創造できるまたとない機会だ。歴史の転換点とも言えるこの機会に、皆が希望を持って参加できるよう、日本の進むべき方向を考え、声を上げ続けていきたい」と抱負を述べた。特に憲法9条の問題点については、より説得力をもてるよう自ら学んでいきたいと意欲を見せた。

 最近のユナイトの活動としては、9月18日に大阪駅前で青年遊説隊「Youth UNITE KANSAI」が演説を行い、昨今の北朝鮮や中国の軍事的な脅威などを挙げながら、憲法改正の必要性を訴えた。

 また同日、大宮駅前で大学生遊説隊「UNITE SAITAMA」が演説を行い、「時代に則した憲法を!」などと声を上げながら、憲法改正への国民的な議論を呼び掛けた。

 10月に行われる全国一斉遊説では、ユナイトが発足したほとんどの地域で遊説が行われるという。

(「思想新聞」2016年10月15日号より)

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