頭のいい人のための仕事は思うほど多くない

4月の統一地方選挙でボランティア(有償)をした時の話なんですが
選挙ボランティアというのは流動的にいろんな仕事が発生して
その日にいるメンバーでいろんなことに取り組んでいくといった感じで
少数の頭のいい人が仕切る空間でした
そこでの頭のいい人の仕事は、うまく仕事をみんなに割り振ることなんですよね

業務をシンプルな形に整理してなるべく得意なことをやってもらうという感じで、「スプレッドシートに数値を入力する」というのも出来ない人がいて、「スプレッドシートを作る」ことができると高度知的人材として扱われるという空間でした。僕はオールマイティな駒として足りないところに入るという感じで過ごしていました。

その後病院実習に戻ってみると、医局というのは頭のいい人たちの集まりなので、業務をシンプルにして出力を安定させようというよりは、業務をできるだけ複雑化して最大の出力を出そうみたいな制度設計というか、「難しいこと、めんどいこと、高度なことをやりたいしやらせたい」みたいなアレが多いなと正直思います。なんとしても業務を効率化しないこと、医者がやる仕事を維持することが我々の利権の源泉であるという意識があるためと思いますし、実際その通りだと思うのですが、行き過ぎると専攻医が自殺するハメになります。

この話には色々示唆があって、
一つは頭のいい人を集めると、性格のいい人が出世するというような話と
頭のいい人は(特に同じ場所に)そんなにたくさんの数いらないという話
頭のいい人を最初から色んなところに登用していくべきということですね
一般中小企業も幹部候補生として通常枠と別の給与体系を作ったほうが良いのではないでしょうか

おそらく大学病院の医局以外にもこういったことは起きているのだろうと思います。コンサルにたくさん賢い人を集めてなにか良いことが起きるのかなぁという話でした


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