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大きな声で笑いたいなら500円を握りしめてラスタ池袋へ向かうべき三つの理由

※この記事終盤には呪術廻戦4巻あたりのネタバレが含まれています。ご注意ください。

 みなさん、最近笑えていますか?

 どうも、久保です。
 なんかなろう系みたいに長いタイトルになってしまいましたが、笑いたいならタイトルの通りです。いやこれどっちかって言えばなろう系じゃなくて新書とかのタイトルっぽいですね。自己啓発本的な。
 ラスタ池袋というのは池袋から歩いて10分未満のスタアジオです。そこでは毎日お笑い芸人さんがライブをやっているのです。1ライブ500円という破格の安値で。

そもそもの発端

 池袋駅東口から出てサンシャインへ向かおうとする通りの中、首から板下げた若いお兄さんたちが「お笑いどうですかー! 500円でーす!」と声を張り上げているのはなんとなく存在として認識していました。
 ただ、理由は後述しますがなんとなく知っているだけでじゃあ行ってみようという気分にはなんとも起きず、興味はあるけど時間とお金を割くほどかという俗にいう「行けたら行くわ」みたいな感じでした。
 しかしマジでやることが思い浮かばなかったある日の日曜、唐突に閃きました。
 今日マジでなんも気力ねえわ。お笑い行くか。

実際行ってみて

 この記事を読んでいるあなたはこう思うでしょう。「お笑い見たいならテレビでよくない?」と。
 確かにテレビは便利ですが僕のようにテレビを持っていない人間もいます。
 そんなことよりより500円ってそれ大丈夫? その安さってことは全然期待できないんじゃないの? なんて思いますよね。(新宿のルミネtheよしもとは当日券で大体3,000円くらいします。参考までに)
 僕もこんなふうに考えていました。正直今なので白状しますが有名じゃ無い芸人さんって要はウケてないからでしょ? みたいな。ウケてないってことは、面白くないってことだよね? 的な。
 全然違いました。バカほど面白い芸人さんがラスタ池袋という箱の中で、バチバチに競い合っています。すごい世界でした。
 次からは、実際行ってみてラスタ池袋に行くべき理由を三つ述べさせていただきます。

理由1 コスパがすごい

 身も蓋もないこと言っちゃうとこうなります。
 前述の通りライブ一回500円です。スタートのMCや本編含めて概ね一時間なので、一時間めっちゃ楽しませてもらって500円というのは正直圧倒的なコスパと言わざるを得ません。
 クオリティに関しては前述したように、めちゃ面白いです(個々人の感性などから合うor合わないはあると思いますが)。約一時間滝のようにお笑い浴びて笑って500円。逆にこれ以上500円の優れたコスパを探すほうが難しいと思います。個人的に。
 そして声を出して笑うということは、ある程度ストレスにも対抗し健康につながることも論文にて示唆されています(※論文「女性看護師の声を出して笑う頻度と勤務状況,日常生活習慣および職業性ストレスの関係  井奈波良一」より。ただし、女性看護師が調査対象のため絶対に全人類に有意とは言えないかもしれません)
 500円で楽しませてもらって加えて健康にしてもらえるとかもうこれ以上ないコスパですよ。最高。

理由2 熱量がすごい

 この記事を書くにあたってふと浮かんだ疑問の一つとして、お笑い芸人さんは何人くらいいるのかと思ったためサラッと調べてみました。
 そしたらどうやら吉本興業だけでも6,000人を超える数字らしく、他の事務所等も勘案するとすごい数字になるのは言うまでもないでしょう。補足としてとあるFMラジオで現役芸人さんが言ったところによると国内で約9,000人もお笑い芸人さんがいるとのことでした。(※ただこの情報はネットでチラ見した程度なので、情報の確度的にはいかがでしたか系ブログと大差ないモンだと思ってください。)
 で、その9,000人の中で上を目指そうとしているわけですよ。名が売れている上澄みの人が何人いるのかは僕にはわかりませんが、少なくとも上位数%でしょう。多分。
 その上位数%に食い込もうと、頭を捻って練習を重ねて、一回のライブに全てをぶつけているわけです。
 テレビのお笑いも勿論客を喜ばせるために毎回必死に戦っているわけですが、ラスタ池袋は何より近い。一番前の席に座ると、芸人さんとの距離って二メートルあるかなってレベルです。一番後ろの席でも、十メートルは離れていないと思います。
 もうね、気迫というか意気込みをビリビリに感じます。上を目指す姿勢もさることながら、この一階のネタに全部突っ込もうとするのがみて取れます。
 このライブで一番お客さん笑われんのは俺(俺ら)や。みたいな、ライブ中の言葉の輪郭から、狂気と言ってもいいんじゃないかなってくらいの力に圧倒されました。よくよく考えたら至極当然で、面白くなければその世界では生きていけませんし、仕事も来ない。そして運もある程度は味方につけなければいけないという、初見でデモンズソウルをノーデスでクリアしろってくらいやばい世界だと思います。
 そんな苛烈極まる勝負の世界に身を投じている戦士の生き様を見ると、自分も頑張らないとなという気持ちにさせてくれます。ぜひ一回見に行ってみてください。

理由3 距離が近い

 ライブが終わるとその回で演じた芸人さんが見送りしてくれるのですが、その時にすぐに感想言えるのってすごいなって思ってます。「面白かったです」とか「先週とは全然方向の違うコントでしたね」とか。
 あと、芸人さんとチェキ取れます(400円/回)。終演後は次のライブに向けて場内もバタつくので、早めにチェキのお願いを受付のお姉さんにしたほうがいいでしょう。
 もしチェキに写ってくれた芸人さんが将来大ブレイクしたら、その人の初期を知る者になれるのでそれってすげえロマンあるなって思ってます。
 ただ僕は自分が初期から好きなものが大ブレイクすると自分の手から離れていったような気持ちになって悲しくなるという、現環境で言えば害悪ミミッキュくらいの面倒臭さなので、どうにか折り合いをつけていきたい。
 ちなみにチェキはこんな風に撮ってもらえます。

 一緒に写っていただいた膝小僧お仕置きストしんぺー(Twitter:@q0j9a5h10m5i2d1)さん、でっかい!くぼた(Twitter:@warabana)さん、掲載許可をいただき、ありがとうございます!
 お二人ともめちゃくちゃ面白いのですが、何がどう面白いかをここで語ってしまうと重大なネタバレになるのでここでは伏せます。どのくらい大きなネタバレになるかといえば、最近呪術廻戦読み始めて現在3巻の友人に「そいつ(順平)死ぬよ」というのと同じくらいのネタバレなので(順平死ぬのは4巻序盤)

最後に

 楽しすぎたので週一で行くことにしました。人生の楽しみが増えました。

サポートしてくださったあかつきには、僕のご飯が少しグレードアップします。あと画材や絵の本に使いたいです