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終わりについて

なんとも痺れる個展に行ってきた。
「さようなら。」展

元彼氏とのお写真を展示されていた。
私はこの2人が別れたことに衝撃を受けた。
実際には写真展を開いた彼女しか会ったことはない。

けれど以前に彼女から話を少し聞いていた。
その時はこのままずっと2人は続いていくものだと思っていたし、別れる未来なんて全く思いもしなかった。

お互いがお互いを必要としていて、2人でいる姿に全く違和感がない。
写真を見せてもらったり話を聞いただけでもそう思っていた。
たぶん魂の片割れなんだろう。
それほどまでに2人には強い繋がりがあると勝手に感じていた。

この世にはどうしてもそうならなければいけないことってあるんだなと思い知らされた。
ほんと残酷だ。


終わりがあったから完成した。

この個展の会場に入った瞬間そう思った。
めちゃくちゃひどい言い方だと自分でも思う。
けど終わりが全てじゃないと知らされた気がする。

寂しさや悲しみとか、愛とか幸せとか
そういういろんな感情がミックスされた不思議な感覚だった。
当事者じゃないから感じる感情だと思う。

うまく言えない。


彼女は元彼氏にめちゃくちゃ幸せになってほしいと言っていた。

そう語る彼女は以前会ったときより
格段に美しくなっていたように思う。

特に目が印象的。
とてもキレイな瞳をしていた。


幸せになってほしいって
とりあえず別れたら言いがちな言葉だと思っていた。


でも彼女は本心から言っているのがわかる。
とりあえずの言葉じゃない。
言葉の重みが全然違う。

そういう展示だった。

その中でふと考える。
私はこんなに人を愛したことがあるだろうか。

終わるのが、自分が傷つくのが嫌で愛すること自体を拒んでいる気がする。
そのくせ愛されたいと思う。

潔くない。自己愛が強すぎるな。
というか私は子どものままなんだと思う。
いつまででも欲しがるまま。
与えられる人になりたい。
それができるようになったら大人なんだと思う。 


愛していると心から言いたい。
潔く愛してから死んでいきたい。

最近うまく言葉にできない。
取り急ぎ忘れないうちに書き出す。
ほとんどメモになっているな。

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