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3番目の執筆者は雨田立憲先生です。

雨田立憲(アメダ タツノリ)先生から自己紹介文をいただきました。

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医学部に入学した当初は東南アジアで母子を中心とした保健医療活動をしたいと思っていました。入学後、親戚で不幸な事案がありいわゆる「救急のたらい回し・不応需問題」を経験し、これをきっかけに社会経済的問題・医療環境などに目を向けるようになりました。東南アジアも大切だが、日本でもまだ諸外国に及ばない部分や国内でのアンバランスな部分を考えるようになり、その改善策の一つとして救急に精通した総合診療医(おなかの中からお看取りまで)について考えるようになりました。
そして、まず基本の救急の基本を学ぶため、大学の先輩から紹介された沖縄県立中部病院から研修を開始しました。その後、南九州と沖縄を行ったり来たりしながら、救急、特にERについてしっかりと学ぶことができ、また研修医とともに学ぶ面白さも経験しました。
ERには多種多様な背景を持った患者さんが来院されます。個性の強い研修医ともたくさん出会っています。そのような環境で可能な限り患者背景を考えた診療を目指しつつ、研修医がどの科(分野)を専門にしても生かせるものを一緒に学んでいければいいと思い、研修医と一緒に学び自分の足りないことを日々補いながら診療しています。
 
略歴・学会
1989年 宮崎医科大学(現:宮崎大学医学部)卒業
1989年 沖縄県立中部病院 初期研修開始
1991年 鹿児島医療生活協同組合 内科系医師(総合医)  
1996年 沖縄県立中部病院 地域救命救急科(救命救急センター)
2003年 宮崎善仁会病院 救急総合診療科
2006年 沖縄県立中部病院 地域救命救急科(救命救急センター)
2012年 宮崎県立宮崎病院 救命救急科
現在  宮崎県立宮崎病院 救急・総合診療センター 救命救急科主任部長 兼 総合診療科部長
 
主な学会等
日本救急医学会 専門医
日本プライマリ・ケア連合学会 研修指導医
日本中毒学会 認定クリニカル・トキシコロジスト
その他、蘇生等のインストラクター資格など所持
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雨田先生が勤務する宮崎県立宮崎病院は、宮崎市街にある災害拠点病院で、救命救急センターをはじめとする多機能、502床の病院です。創立は1921年で、100年を超える歴史を持っています。基本理念である「地域とともに歩み、良質で高度な医療を提供する、患者さん中心の病院を目指す」という覚悟は揺らぐことなく継承され、2022年1月には新病院として竣工・開院しました。

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