きらめくせかい
きれいなものだけ君に見せたくて
きれいなものだけかきあつめようとしました
きれいなものだけ君にあげたくて
ああ、じゃあきたない僕はいらないじゃないかって
気づいた日のこと
あたりにはかきあつめたきれいなものが散らばっていて
僕だけがただきたなくて
そこは僕がいなくなることで完成するせかいでした
なみだなんてでなくって
あげられるようなことばもなくて
しかたないからただわらいました
そして僕はいなくなりました
かみさま、
どうか
きれいなせかいをきみに
(それは絶望によく似た祈り)