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無人街:詩

リラリラ
歌がふってくる

鈍い雲 どんより 空模様
誰もいなくなった街の中で

棄てられた電車に
枯れた噴水に
見上げる僕の虹彩のなかに

微かな光をふりまきながら
ゆるやかな弧をえがいて

リラリラ、リラリラ、歌がふってくる