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空と空虚

広場の真ん中
上を見上げて雲をなぞる
どこまでも透明な空
僕たちはどうしようもないくらい非日常を探している

ゆらゆらと揺れる灯り
手探りで見つけたらすぐに隠そう
薄ぼんやりとした灯は僕を不安にさせるから
誰にも見つからないように

恐怖は無機質な仮面を被って
少しずつ、少しずつ神経を齧っていく
僕は君の手をつかんで
深く深く潜っていく

一番底まで辿り着いた
僕たちは空を見上げて


ああ、神様、