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医療におけるマーケティングってなんだろう

皆様、こんにちは。WEBSOLEILの編集者CHIZURU.Uです。こちらでは、活力ある医療経営を展開されている経営者の方をご紹介してまいります。

これまで2回、福岡県糸島市で「みんなのクリニック」等、複数クリニックを経営されている佐々木隆光先生のご紹介をしてまいりましたが、佐々木先生のインタビューを終え、「ドリルと穴」の話を思い出しました。

これは、マーケティングの基本的な 考え方のひとつです。「レビットのドリルの穴理論」と検索されるといくつも情報が出てくると思います。

ドリルを求めるのではなく、穴を開けたいという顧客の本質的なニーズに気づくのが、「ドリルの穴」

顧客が求めるものは、商品やサービスそのものではなく、根本的な問題や欲求、そしてニーズの解決です。それはまるで、ドリルを買うのではなく、穴を開けたいという目的を果たすためにドリルを手にするようなものなのです。これを医療に当てはめるとどうでしょうか。患者が抱える病気や不調は、彼らが抱える問題の一端に過ぎないかもしれない。そこに込められた願いや希望に気づくことが重要ではないでしょうか。

佐々木先生は、その真実に気づくために質の高い雑談を重要視しています。先生は患者さんや職員さんとの軽妙な会話を通じて、彼らが抱える本当の課題に辿り着くのです。そして、それらの課題を解決することで、より深い人間関係を築いています。

ときには、佐々木先生の気づきが、患者自身もまだ自覚していない問題や病気、不安を明らかにすることにつながることもあります。彼の鋭い洞察力と人間の本質的なつながりは、顧客に寄り添い、より良いソリューションを提供する力となるのです。

AI時代における魅力は、他者の問題に深く気づく感性の重要性

将来、AIや人工知能がますます進化し、自動処理や診断能力が高まっていくことは間違いありません。しかし、同時に、その進化は画一化も招きます。そのため、人間の感性こそが魅力の源泉となるのです。他者の問題に深く気づき、心の奥底まで届くことができるか。それが真に優れた人間の特長であり、顧客との絆を深める秘訣なのです。

佐々木先生の物語は、問題解決を通じてより豊かな人間関係を築く姿勢に満ちています。自動化が進む現代においても、人間の感性と深い気づきが輝くのです。

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