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あおぼし


幼少の時分から綺麗なものが好きだった
海や川、木や花など自然を感じれて
尚且つ壮大さを感じられるものに惹かれた
その中でも特に好きなのが ' 空 ' である。

周りに建物もなければ窓の外は一面緑と青で
埋め尽くされていた中学校の教室。
夢現になりながら窓の外を見た時、
形も色も違う雲達が、速度すらも変えて
同じ方向へ進んでいることに心做しか感動した
周りより随分と遅れを摂る雲を見て、
何故だか、私だと思った。

放課後、ランニングをすることは日常で
暮れる日を眺めるのはもっと好きだった
山に降りていく光を見てパシャパシャと
音を鳴らして喜んでみたり、
もっと綺麗な場所を探して海まで行ったり
近くの小山に登ってみたり
そういう些細なことが日常と化していった

ただ、誰かに「空が好き」と言うのは躊躇われた
馬鹿にされそうで怖かったから。
空を好んだ私を嘲笑する人もいれば
懲りずに空の写真を撮っては話し出す私に、
呆れの眼差しを向けてくる人もいた。
自分の好きなことを貶される不快感を
その時、身を持って実感した。


好きなものを好きだと言えない不自由さに、
堂々と胸を張れない自分の弱さに、
常に片隅に存在している他者の目線に、
13歳で初めてその恐怖を体感してしまった。




空が好きな私にとって、君はそんな空だった
大きくて輝いていて目が眩む。
暖かな陽射しのようで、少しの怖さもある。
歌い踊る君は誰よりも艶めかしい。
一言で言うなら、煌めいている。そんな星。
何時でも君は明るくて 私にとってのお星様

空を好んだ私に、君という存在は
私に新たなピースを射し込んでくれた。
虚無の空間だったそこにピッタリと嵌ったんだ


空を見ればいつだって君が浮かんできて
それが昼間だろうと夜だろうと
この青はホシくんだと、それが摂理だと思った

この空を見れば、いつも君と繋がれている。
今日も両足で君と同じ空の下に立てている。
君と同じように息をしていられる。
そうやって新しい呼吸を学んだ。

学校の帰り道、日が一番白く輝く時間帯、
白すぎる光に目が眩んで視界もぼやけては
白という色の輝きに、ホシくんを覚えた。

バイトの帰り道、真っ暗な空なのに
黒じゃなく青みのある暗さに、そこに光る星に
ホシくんだと呟いた。

いつしか空という存在そのものを抱える夜に、
ホシくんを描くようになった。
夜はホシくんで、あのお星様もホシくんなんだ
自分の中で生まれた概念を自分で気に入った。
その概念すらを、君の欠片のように集めては
大好きな空と一緒にまた一段と大好きなった。



星は輝いてるだけじゃない。

地球だって、星のひとつだし
火星、木星、金星、水惑星、土星、全て星。
私たちが生きているこの地も、星。
つまり土台。
酸素や二酸化炭素なんてものを指し惜しいて、
星は生きるために無くてはならないもの。
つまり、そういうことだと思う。



「シリウス」

地球上から見える星の中でいちばん明るい星。
「シリウス」はおおいぬ座の星で、
ギリシャ語では「光り輝くもの」、
「焼き焦がすもの」「灼熱」と言う意味を持ち
その名の通り強い光を放っている。

全天で最も明るい恒星で、白色星
「シリウス」の和名は、「青星(あおぼし)
あぁ、この星はホシくんだ。

光を縁取る黄色の中で、一番強く放たれる白は
ホシくんそのものだと思う。
そんなホシくんを指した星達の周りにいるのは暗みがかった、たくさんの色味の青達。
白くて青い、そんな私のホシくん


星を見る時、理屈で星を眺めたくなくて
ずっと星について調べてこなかった。
ただ星という名の集大成を好んでいたのに、
その中に更にホシくんを象徴するような光が
あったことに、この上なく嬉しくなった。

光が真空中を一年かかって進むことを
「光年」と表現する。
その光は自分が生まれた時、或いはそれよりかもっと前、ずっと昔に放った光であり
それが何年もの時を得て、伝わっている。
星の輝きは何光年も前のものなのだと習った。
ただ、君のくれる光は ' 現在 ' のもので
何年も前からのものでは無いと、
そう思っていた。
いや、決めつけていたのかもしれない。

最終的にはスタジアムでコンサートをやりたいです。歳をとった時、「こんなこともやってたんだな」と思い出せるような、勲章のような。

                           -리무진서비스 EP60 호시-


前言撤回
勲章となるような、そんな舞台に立ちたいと
願う君の思いを知って「光年」だと思った。
君の成し遂げたものが数年経った頃に、
誰かの光になって届くかもしれない。
アイドルとして同じアイドルの憧れとして、
君の名前が上がる度、ファンだけでなく
アイドルから見てもアイドルである君が、
もしかするとこの先のアイドルにとっての
星であるんじゃないかとすら思えた。
君の残した人跡はずっと残り続けるから、

だって君は見る人を魅了する호시だから。



日本語で「星」と同じ発音の「호시」
「호시」という名前を誰よりも好む君。
「호시」にたくさんの息吹を吹き込む君が、
「キラキラ」と称してくれる。

「ホシくん」という名の響は
日本人なら誰しも「星」が思い浮かぶのに、
ただ発音が一緒だからとは思えないほど
君が「호시」と名前を持つことに納得させらる

鮮明にはso, 思い出せない
ただ「星になろう」って
決めた心だけが残ってた

SEVENTEEN DREAM


「星になろう」

なんて、なんてピッタリな言葉なんだろう。
「星」だと思う私の心は
「星になろう」という君の歌声によって
より一層、明瞭に浮かび上がってくる。

君の好きな音楽で
君の好きな踊りを舞いながら
君の声ではっきりと届けてくれる
だから私は「星」を見て君を思うんだ





誰が何と言おうと、私にとって君は「星」。
「星」に執着しすぎだと言われても構わない、
私の大好きな空に浮かぶ輝きだから。
それほど私にとって君は、紛れもない「星」


SEVENTEENというグループを好きになった時
私は最初から君を好きだったわけではない。
過去のライブ映像を見漁り、ステージを見て
あらゆるコンテンツ動画を貪りながら、
ただ君に惹かれていった。
一目惚れなんかじゃなかった、
気付いたら君を目で追っていて
君の持つ人柄や、ステージに対する情熱、
確固たるアイドル像のある君に
ただただ惹き付けられたんだ。

そうやって、時間を要しながら君に落ちた。
毎日君が好きだと思った。


練習生になってからの、君の築き上げてきた
「호시」という粒子たちが、
今こうして私の元に届いているんだから
やっぱり君は「星」なんだと思う。
いや、思わずにはいられない。


笑うと一段と細くなる目も
顔をくしゃくしゃにしてはにかむところも
全てを射抜く強い目も、その諦めの悪さも
欲に貪欲なところも
確固たる信念があるところも
君の中にある「HOSHI」のアイドル像も
パフォーマンスを楽しむ目の輝きも
しんどくても楽しいとすら言えてしまうことも
ステージ上で鼓舞する君のその姿も
弱さを見せまいとする姿勢すらも
常に前を向き続けるマインドも、その情熱も
ひとつ残らず、好き。
全部抱きしめても、好き。

どこが好きなのかと聞かれても、
きっと答えられない。
ただ君に惹かれる部分が多くて、
目を惹き付けられて、
「最高で最後のアイドルになります」と、
言ってくれる君を 少しだけ信じたくなった。
その言葉通り、私の最後のアイドルになるのは
ホシくん、君だと思う。
何の確証も根拠もないけれど、なんとなく。
君を最後にしたい私がいて、
君に最後になってもらいたい私がいる。


好きなものを、好きなことを、
「好き」だと言わせてくれる君がいて
「好き」の心を満たしてくれる君がいて、
私が好きであったものたちは
一つも間違いでないことを教えてくれた。


そんな君が、私にとってのアイドルであること
ずっとずっと大好きな人であること、
「好き」を言葉にさせてくれてありがとう



白くてあおいほし


私のアイドル。


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