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文字のロードショウ・4        ~オデッセイ~ 2015・アメリカ作品「君は冷凍庫に閉じ込められた事ある?」

2001年宇宙の旅を見直したり、70日間海で漂流した人の本を読んだ私にピッタリの映画でした。

のっけから兎に角、マット・デイモンの筋骨隆々の裸がうるさいほど出てきて「ナルシストか!!」と突っ込みたくなるのですが、これが後半に生きてきす。

この手の映画・・・宇宙をテーマにしたものに・・・興味のない方にはどれもこれも同じに見えるかもしれませんが・・・

自分で傷を治すシーンも最近のハリウッドなら痛い顔を映してハイ!終わりって感じですがきちんと傷口を見せてホチキス留めまで見せてくれています。

NASAが携わっているので、最先端の科学技術が反映されているのはよいお勉強になります。

先日読んだ漂流記には人間はこのような孤立状況に陥ったら、大体3日で死ぬ確立が高いと書いてありました。

それは、水がないということよりパニックで死んでゆく。そこが境目。

それを回避するには肉体的にもそうですが、頭脳の良さも同様に重要。

マット・デイモンはそういう意味ではピッタリの配役。

アーノルド・シュワルツネッガーじゃこうはいかない。

この手の映画が好きなら、あれとこれとそれとっていう似たシーンはありますが・・・

火星の赤茶けた土地を走るローバーを見ていると、未来の話なのにまるで「駅馬車」のようなウェスタン映画を見ているようです。

これがアメリカ人のDNAレベルでの原風景なのかもしれませんね。

冷凍庫で年末、バイトをしていたんです。

最初そこには3人いたんですが、気が付いたら1人になっていて冷風音が耳に響くだけ。

はじめは冗談だろうと笑ったりしていたんですが、内側のノブは壊れていて開かないことに気が付くと、少し悲観したり少し楽天的になったり。

何回かそんな心の波があって、いきなりドアを叩いて大声を出していました。

5分くらいそんなことをしていたでしょうか。

すると「すーっ」と扉が開いてそこの社員の人がニヤリと笑って、

「今年もあったか・・・」と独り言。

そして、天井を指差すのです。

そこには白い紐が冷気に揺れていて、それを引っ張ると扉は開くのです。

多分、僕は生き残れないでしょうね・・・そんなんだから・・・

因みに・・・

この映画のアメリカのタイトル「THE MARTIAN」で「ODYSSEY」ではありませんので要注意!!


では今回もこの方に閉めていただきます!!


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