SINGLES ONLY # 37 森進一 「襟裳岬」 岬の女と僕らのはじまり篇
日高本線を夕日を見ながら下って終着駅・様似にについた時にはもう辺りは真っ暗で、地元のコンビニの明かりにほっとした。
そこから更にバスで1時間。襟裳岬に到着した。
岬にある2軒の宿は既に1軒は冬の季節到来で閉鎖をしていた。
もう1軒も僕が泊まらなければもう今年は閉めようとしていたようだ。
簡単な食事をしたあと外に出ると、満天の星空で初めて天の川をみた。
翌日、朝食後朝一番のバスを待ちながら、襟裳岬の歌碑が2つあることを知った。
一つは森進一。もう一つは島倉千代子。
「襟裳の春は何もない」という時代を先取りした言葉に、地元が過剰反応した結果だな・・・なんて深読みを勝手にしていたら、
海沿いの反対車線に青い4WDがさっきから止まっていたのが見えた。
やがて、窓が開くと目が糸の様に細い太った髪の長い地元の30女が、
「どこいく?のってくか?」と地元の言葉で言ってきたものだから、はっきり書くけれど、違う意味で誘いをその女から受けた気分になって丁重にお断りした。
たぶん内気な気の良い女なのだとは思うけど。
今俺は一人旅がしたいんだ・・・喰われてたまるか・・・そう自分に言い聞かせて。
ほどなく、その青い車と女を遮るようにバスがやってきてそれに乗り込んだ。
さらば!・・・女と襟裳岬よ。
襟裳の春は何もない春・・・そう書いた岡本おさみさんがお亡くなりになりました。
もしかするとここに投稿したり読んだりしている人のおじいさんの世代にあたる作詞家かもしれません。
僕らが今こうして音楽を好きで、好き勝手にこのようなレコードについて書いているのは、そのきっかけは岡本さんが監修したフォークソング入門を読んだことがすべてのきっかけなのです。
ですから感謝と共にご冥福をお祈りします。
何もないこととはなんと美しいことでしょう・・・
それでは今日はこの辺で・・・
働いていれば入ってくるものはありますが・・・
入ると言うことは出ると言うことで・・・
金は天でだけ回っているようですよ(笑)・・・
ほどほどの選曲と他力本願の音質で・・・
ではまた次回!!
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