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昼休み10分のアクティブレストでプレゼンティズムを予防しよう

地域医療ジャーナル 2021年12月号 vol.7(12)
記者:bycomet
医師/編集長


今回は、仕事のパフォーマンスを上げるには、アクティブレスト(昼休みに行う10分間の短時間運動)が効果的、というお話です。

質問

新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、テレワークの導入など職場環境が大きく変化しています。そんな中、いろいろな理由から仕事の業績が上がらなくなることがあるため、職場での対策を検討しています。職場の不適応にならないための、よい予防策はありませんか?

職場の不適応については、出勤しているかどうかの視点から、二つの用語に注目してみたいと思います。

  • アブセンティズム(absenteeism)・・・欠勤や休職、あるいは遅刻早退など、職場にいることができず業務に就けない状態

  • プレゼンティズム(presenteeism)・・・出勤しているにも関わらず、心身の健康上の問題により充分にパフォーマンスが上がらない状態

近年、職域の業績に与える影響がアブセンティズムよりも大きいことから、プレゼンティズムのほうが注目されつつあります。

そこで、プレゼンティズムを中心に情報検索してみました。

情報検索の概要

  • 職場で働く人が

  • どんな介入をすると

  • 介入なしと比べて

  • パフォーマンスが上がるか、欠勤が少なくなるか

  • 予防・治療に関する研究(ランダム化比較試験、システマティックレビュー、メタ分析)


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