青ネギグリーンカレー

 皆さま、日本最古のカレーをご存知でしょうか?私はこのあいだ東京上野の国立博物館で特別展『和食展』に行き、初めて知りました。再現レシピをクックパッドで紹介している人のページを読んでみると、元ネタのレシピは明治期にあった料理本からで、青ネギとエビ、カエルの肉(食用ガエルの存在は知っていましたが衝撃でした)が具材にはいっているそうです。流石にカエル肉はスーパーで買えないので、鶏肉を代用品として使い、緑色をより鮮やかに出すためカレーソースのとろみを片栗粉にしてシシトウを追加しました。タイカレー以外の日本で最初のグリーンカレーでもあるこのカレーに興味を持ち、現代風にアレンジを加えてつくってみることにしました!

クラシック青ネギグリーンカレー

材料と方法
(2人分)

サラダ油       大さじ1

無塩バター      大さじ1

おろしニンニク    小さじ1※
※クックパッドの再現レシピではショウガ半分も加えていましたが、忘れてしまいました😭

青ネギ(小ネギ)   1本分(70〜100g)

シシトウ       100g

鶏もも肉       300g

食塩         小さじ1

黒胡椒        小さじ1/2

ボイルサラダエビ   100g

カレー粉       小さじ2

片栗粉        大さじ2

水          300mL

今回の主な具材と調味料です。

① 青ネギは根を落として切り、フードプロセッサーでさらに細かくします。シシトウもヘタを落として切り、フードプロセッサーでさらに細かくしておきます。

調理前にキッチンペーパーでドリップを取ります。
食塩はふりかけ、揉み込みます。
黒胡椒は粗挽きタイプにしてしっかり下味をつけます。

② 鶏もも肉には食塩、黒胡椒を揉み込みます。

まずはサラダ油とニンニクから加熱します。
香りが出たらバターを入れましょう!

③ 油大さじ1、無塩バター大さじ1とニンニクおろしをフライパンで加熱し、サラダエビを炒めます。

ボイル済みですが、加熱が済むと小さく丸くなります。
バターを焦がさないように小刻みにやります。
エビも大半が丸まってきた頃に肉も色が変わりました。

④ 味付け鶏もも肉を炒め入れます。カレー粉と片栗粉を混ぜ、水200mLで溶いておきます。

刻みネギを入れます。こびりつきやすいので落としつつ。
シシトウを炒め入れます。


⑤ 刻みネギと刻みシシトウを炒め入れて熱が通ったら④の水溶きカレー液を加えます。ダマができないように少し手早く具と液を絡めましょう。

S&Bのカレー粉と片栗粉を合わせます。
粉同士で混ぜておけば後が楽になります。
後半に粉が硬くなりがちなので混ぜながら注ぎましょう。
カレー感がでてきました。
液を加えてから粘りが出てきますので水を加えます。
カレーソース全体の粘度を残りの水で調整します。

⑥ 水大さじ4(分量外)を追加し、混ぜつつ5分煮ます。最後に残りの水を加えて仕上げます。

完成しました。スライ⚪︎みたいですね。

感想と反省
 ・ネギが多く含まれていますが、青臭くはないです。
・バターを入れ、鶏肉にしっかり味付けをすることでブイヨンいらずの味になります。
・カレー粉は小さじ2のみなのでスパイスの風味はほんのりします。
・赤や黄のパプリカをカットして加えると鮮やかさが加わると感じました。
・コリアンダーやガラムマサラでアクセントを加えたり、スパイスと調味料の使い方で伸びしろがまだまだある料理だとも思います。

 ・今回紹介したカレーのレシピは『西洋料理指南』という明治5年の本の内容が大元のネタでした。著者の方がこのカレーを西洋料理の具材である高級食材のカエル(フランスではグルヌイユと呼ばれているらしいです)をメイン具材として使って特別感を出しつつ、エビやネギ、鯛など身近な具材を足して親しみ易い要素を加えた炒め物料理にしたかったように思えました。『ペースト状の、茶色でスパイスの香りがする』という見た目と内容では、余りにもキワモノ感があり過ぎたのでしょう。けれども、このカレーがあったからこそ逆に茶色のカレーがウケる後の時代に繋がったのかもしれませんね。





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