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留学中のRコース生徒に聞いてみました!~ニュージーランド編~

盛岡中央高校国際Rコースは、「留学を経験したうえで3年間で卒業できるカリキュラムになっている」という特徴をもつコースです。
ですが、入学を考えている人の中には「留学ってどんな感じなんだろう?」「高校生から留学するのって大変じゃないの?」と疑問に思っている人もいると思います。
そこで現在留学に行っているRコース生徒に、渡航後3週間が経過しての感想をレポートしてもらいました!
今回はニュージーランドに留学中の生徒のレポートを紹介します!(記事全体で合計約5000文字の超大作レポートです!)

Rコースで選択できる留学先は、カナダ・ヴィクトリア(3か月、5か月もしくは1年)、オーストラリア・アデレード(3か月もしくは1年)、そしてニュージーランド(1年)があります。
ニュージーランドは給付型の奨学金を利用することが可能な、唯一の留学先です!ただし給付金額が決まっているなど、受けるための条件があるため、「どうすれば奨学金が受けられるのかな?」「ニュージーランドの留学ってどんな感じなんだろう?」と思っている人はぜひ最後までお読みください!!

1 現地の学校での学習

ニュージーランドも他の国と同様に授業ごとに教室に移動します。1時間目の後に、ホームクラスに集合しホームルームのようなものをします。ここでは、1日の流れや、スポーツやクラブの募集のアナウンスが担任からされます。このときのクラスメイト半分ぐらいとはほとんどの教科は同じですが、自分が専攻している教科ではバラバラになってしまいます。IEOC、IEODという留学生の英語以外は、現地の人と同じクラスになります。
自分が留学生であることを把握している先生の授業では質問しやすくサポートもしっかりしています。ですが、把握が行き届いていないクラスではスムーズに授業が進んでいくので、英語を聞き取るというだけでも大変な気がします。ですが、先生方はいろいろな生徒に近く接してくださり、わからないことをすぐ聞くことのできる雰囲気が常にあります。
オーストラリア訛りが特に強いニュージーランドでは単語のスペルを音のまま単語を書くことが多いので、自分で正しいスペルを覚えていないとノートをとるのも大変です。
現地について3週間ぐらい経ち生徒からも名前を覚えられるようになり、声をかけてくれる現地の生徒など多くいます。(例えば、売店で並んでいるときに、数学同じだよね?名前は?や、アートの時間にその絵いいね、体育の時間にTochiこっちのチームにおいでなどオープンに話しかけてくれます。次会ったときにはHeyと近づいて握手をするなど自分のコミュニティーを増やしてくれる生徒に溢れています。)

授業や会話などでは特にニュージーランド訛りがあります。NZに留学を希望する生徒は訛りをすぐに理解するためにも英単語の数を特に覚えておく必要があると思います。自分の知っている音と全く別の発音や最初から呼び方の違う単語が現地では特にあります。(10という単語をティーンと発音したり、Bedroomをビッチューと発音したり)

学校では2時間目と3時間目の間に20分間、軽食をするモーニングティーという時間があります。ニュージーランドでは午後の1時半まで4時間目があるためだと思います。50分のお昼休憩をしたら午後は1コマで終わります。5教科ほどしか授業はありません。僕の場合は、数学、理科、アート、体育、留学生英語、レクリエーションのみです。ですが、日本の高校で1年生のうちの生物と数1をしっかり勉強してから来るべきだと実感しました。
最後にIEOCやIEODは留学生の英語です。ですが、クラスの6割が韓国国籍、3割が日本国籍、1割が他の国という感じです。授業中も韓国語だけでの会話や日本人だけの会話が目立ちます。自分から日本語を切り離したいですが友達関係もあるので、英語の時間に完全に英語を学ぶというよりも、現地の授業で英語を常に学ぼうという考えの方がいいと思います。正直、英語の時間は韓国の人への注意が多く授業も満足するようなものではありません。

2 クラスの様子

韓国国籍とドイツ国籍の留学生が特に多いです。日本人も数名いますが3か月の人がほとんどなので、すぐまた違う留学生と入れ替わるというような感覚です。最初のオリエンテーションでは様々な留学生と仲良くなり学校などですれ違う時に手を挙げることや握手をするなど関係は築くことができますが、7割は現地のクラスなので自分からコミュニティーを広げていくという感じです。自分は、隣の席の人などなりふり構わず声をかけています。(自分は留学生だから、わからないこととか聞いてもいい?)というように自分から挑戦しています。授業でわからないところなどは、隣の人のノートなどを撮ったり、先生に聞きに行ったりもします。なりふり構わず、ということが大事だと思います。たくさんの先生が手厚くサポートしてくださる学校なので心配はいらないと思います。

3 学校外での交流

ニュージーランドでは、基本的に遊ぶ場所が大きなモールかビーチしかないため、頻繁に遊ぶというような雰囲気はありません。どこか行きたいときにバスに乗って買い物をしに行くというのが現地の習慣です。遊んでいるひともなかにはいますが基本的にお家でゆったりするという感じです。

4 ホストファミリーとの生活

ニュージーランドでは学校のルールとして15歳は午後6時までに帰宅する、16歳は午後8時までに帰宅するというルールがあります。ホストファミリーとのきまりは、毎日ベッドメイキングをすること、洗濯物は各部屋の洗濯籠にいれること、寝るときは必ず窓を閉めること、ペットボトルや缶の分別はしっかりすること、お昼は自分でサンドイッチやお菓子を詰める、といったルールがあります。シャワーについては特に決まりはありません。時間の制限もなくシャワーを浴びることができます。ですが、毎日シャワーを浴びる習慣がないため、2日に1回や3日に1回が普通です。
休日に1人で買い物に行くときなどは何時に戻るのかを伝えてから行きます。予定より少し遅れそうなときも連絡を入れます。
普段はお父さんが仕事でお家にいるときが少ないのでお母さんと会話をすることが多いですが、長期間お父さんがいるときは、お父さんから学校はどうだ?など話しかけてきてくれます。

5 これからの目標

現地に到着して3週間が経ち、生活リズムや学校生活には慣れてきました。留学前は、留学はするだけで英語力が伸びるものだと思っていましたが、実際は自分から英語を話すことや会話をしないと意味がないということにも気が付きました。今は自分から買い物に行き、英語に触れる機会を増やしています。

先日英検2級の1次試験に合格し、少し気持ちにも余裕ができ自分の検定の成績に満足したのも事実です。ですが、現地では検定のスコアよりも現地の生活に必要な英語をどれだけ学び、活かすことができるかが必要だということを痛感しました。

僕は中学生の頃からRコースの先輩を目標としてきました。彼女のようになりたくてRコースに入学し、留学を決めました。現地に到着してすぐにホームシックになって、父親に相談したときに言われた「英検2級に3回落ちているという結果がある時点で当時のその先輩とはレベルが違うことは客観的にわかる」という言葉に自分の目標を再確認することができました。
英語力だけでなく人として、また自分がしたいことに全力でできるようになりたいです。

6 The overall impression after arriving

When I arrived in New Zealand, I felt a culture shock. There are differences in culture and climate. Like Japan, they valued nature and history. For example, Māori and Māori language. It took me a while to understand the strong English accent. I couldn't hear or participate in conversations with my host family. But little by little, I've come to understand it, and now I'm enjoying my life with my roommate. Even at school, I live with the support of various people. I haven't been able to get used to it completely yet, but I think time will settle down little by little. It's a challenge to be alone, but I'm doing my best. At first, I cried because I was homesick, but now I'm on my feet. Here's some advice from my dad. It is a saying, " time will solve, Patiently, without caring about how one looks" We are just getting started. I will do my best without forgetting my goals and appreciation.

7 ホストファミリーに質問してみました!

日本人の生活習慣や印象、驚いたところを聞いたところ、「Tidy」「Clean」「Discipline」という単語が多く出てきました。また、安全面や自然、文化や歴史(先住民族)を大事にしているところは似ていると話していました。
現地では挨拶をするときに、「Kia Ora」と言うことがあり、今もマオリ言語は町のあらゆるところで見られます。ニュージーランドではリサイクルやMade in New Zealandの製品が9割です。日本はそこまでの自給率はありませんが、自然やエコというところは同じような気がする。というような話でした。
現地では日本のニュースは一切と言っていいほど入ってきません。そのような状況なので日本へのイメージなども数多くあるようにも見えませんでした。そこで自分の国の良さや、岩手の魅力を伝えられる人になりたいと思うようにもなりました。
南部鉄器の風鈴をプレゼントとして持ってきたのがすごく喜んでもらい岩手という言葉を覚えてもらえたことや、3.11という言葉に現地の人は特に敏感に反応するという感じでした。ビーチやベイが多くあり地震も起こるニュージーランドではTSUNAMIという言葉を生活の中で多く目にします。自然や気候なども似ているようで似ていないと言っていました。

8 最後に

現地に着き生活をしていくなかで、英検2級の取得は奨学金を受けるためという単純な理由だけではないことに気が付きました。

現地では常に1人です。友達はできても登校してすぐに自分のIDやホームクラス、時間での移動など自分で聞きに行き解決しなければなりません。また、現地のクラスの授業がほとんどのため、5教科と少ないですが確実な英語力がないと厳しいかなと自分自身今経験しているところです。
ですが、オツモエタイカレッジは生徒がとてもポジティブに接してくれるなど、先生方も生徒1人1人に手厚く指導してもらえます。

正直、僕は学校やホストファミリーに対して何一つ不安も不満もありません。ニュージーランド留学の魅力を新1年生に伝わるように全力を尽くして英語を常に学び、帰国後はRコースをリードしていけるような人間になりたいと思います。

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