コンビニ店員VSコンビニ強盗

コンビニの出口の身長表示シールを見て脳内に降ってきた思考の垂れ流し。
私はコンビニバイトの経験がないので当てずっぽうの推測が含まれます。
本気になさらず勘違いは軽く流してくださいませ。

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まず勝利条件や敗北条件について

強盗 勝利条件=金品を強奪すること
敗北条件=つかまること
努力目標=店員を傷つけない

店員 勝利条件=生存する(現状維持)
敗北条件=死亡する、負傷する
努力目標=金品を奪われない
努力目標=犯人の確保

と言う感じだろうか。
ゲーム理論的に考えると両者の勝利条件と敗北条件を
満たすのは比較的容易である。

強盗は金品を奪って逃亡し、店員は生存と言うケースが
最も多いのはこのタメだ。
ただし、努力目標の調整が上手にいかない場合
残念なことに店員が負傷、場合によっては死亡することもままある。


戦略的に考えるなら・・・
強盗側は戦力としては武力的に優位にあることが前提であり、
その優位を背景に店員を脅迫して自分の勝利条件を達成しようとする。
戦術的には「速攻」のみだ。
また、性質上長期戦は好まず短期決戦で決めることを目指す。
当然ながら悪事であり、やましいところがあるので
人目につかないことを目指す。
攻撃側である強盗に戦機の選択権があるので
深夜や早朝の強盗が多いのも当然のことである。
防御側には選択権がほぼなくて、強いて言えば
深夜には店を閉めてしまうとか店員を増員するくらいだろうが、
店を閉めたらコンビニの存在意義が薄れるし、
増員にもコストがかかるので営利団体としては簡単には行えない。

店員側は戦力的に不利な防御側。
ゆえにとるべき戦術は「遅滞行動」になる。
(相手の勝利条件達成を遅らせる行動)
精神的プレッシャーや強盗側の暴発という危惧はあるにせよ
長期持久戦にすれば店員側の条件は基本的に有利になっていく。
金品の引渡しに時間をかけるのが店員側の最善手となるわけだが、
暴力的な脅迫に耐えなければならず、あまり引き伸ばすと
短絡的な強盗に(コンビニ強盗のような非効率な犯罪行為を働く人間は
短絡的だと相場は決まっている)危害を加えられる危惧が有る。
短絡的というのは長期的には倒しやすいが、こと短期決戦においては
脅威になりえるわけだ。「何をするかわからない(非合理的)」というのは
理詰めで読む側からすれば一定の脅威となる。

・カウンター
店員と強盗は十中八九カウンターをはさんでの対面となる。
この「距離の防壁」を活かさない手は無い。
相手が拳銃でも所持していない限り、この防壁は非常に有効だ。
(日本は銃社会ではないので本当によかった。相手が拳銃を持っている場合
私はさっさと言いなりになるしかないと思う。遅滞行動すら危険だ)
・さすまた
体力に大きな自信があるのならリーチのあるさすまた状の武器の出番だろうし
(むろん自己責任で。私の個人的意見であり絶対を保証するモノではない)
・頑丈な自閉扉
あるいは奥の扉に引きこもり逃げてしまうのも良かろう。
(関係者以外立ち入り禁止の扉はレジ側からの押し扉。破壊に供えて頑丈に
また自動的に閉まる扉がよい。こうすれば店員の敗北条件を未然に防げる)
犯人がレジの操作に慣れてなければ、これだけでも被害が軽減できそうだ。
・ネット
強盗の立ち居地が明確なのだから上からネットが降ってくる仕掛けくらい
あってもよいのだが。(誤射しても怪我はしないのが重要 あくまでも遅滞行動なので)
・GPS追跡
また、レジに強盗に渡すようのGPSを仕込んだ1万円札があっても良いと思う。
・通報ボタン
こっそり警察に通報できるボタンが強盗の死角で押せると好都合だが、今のコンビニはどのくらい対策を立てているだろうか?このあたりはとっくに実装してそうだなぁ。

・自動扉とじこめ
店の出入り口の電源ダウン開閉封じはおすすめしにくい。たしかに犯人確保の可能性は
上昇するだろうが、孫子の兵法に「囲む師は必ず欠く」とある。
要は「追い詰めすぎると自棄になってとんでもない反撃をしてくる」ということ。犯人の捕獲はやはりプロのお巡りさんに任せ、店員は上記のGPSとかカラーボールとかでの支援にとどめたほうが良いだろう。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。