負け方も考える

交流活動を広げてる家庭で雀プロ(マージャンのプロ)
もどきのヒトと話す機会がありました。
私自身は別にギャンブルがキライなわけではないですが、
効率が悪いと思ってるのでやりません。
それでも他のジャンルでひとかどの方と話せるというのは
うれしいもんです。

彼の語りで印象に残ったのは2つでした。

その1「捨て牌でなく捨て方を見る」
他人が捨てた牌を牌として見てるだけではダメらしいです。
なんでも捨て方で相手のうち筋や心理まで考えて
駆け引きするとかで。私の知識がそこまで深くないので
よくわからなかったんですが、かけた時間とか
その時の表情とかに注視するそうです。
捨て牌情報は場に残るから後でも見れるけど
捨てる仕草は見逃すと終わりだからだそうです。

情報収集や分析においても旬の情報をせしめるタイミング、
そしてデジタル情報とアナログ情報と言う考え方は重要です。
マージャンでもビジネスでも結局は背後にヒトの思惑があるわけで
そこを読めないと表面だけで振り回されることになります。


その2「4回に3回の上がらせ方も重視する」
マージャンは単純に言えば4回に1回しか上がれない。
そこだけではなく4回に3回の上がれない所も大事にするという
話でした。「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」というちょっと前に流行った会計の本にも書かれてましたが、勝負の流れや、
順位の関係を考えて誰に上がらせるのかも考えるらしいです。
場合によっては安い手にわざと振り込むことすらあるとか。

マージャンはトータルで勝てばよいペナントレース方式なので
「ここは上がれないけど、どう使うか?」という考え方も
必要なんでしょう。選択と集中の考え方の一種でしょうか?
勝負して意味が無い時はどういう流れにするかに専念して
しまうという無駄の無い考え方もなんか好感が持てます。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。