内部監査のディープブルー

内部監査をするうえで最も時間を要する作業は何か?

テーマ設定。スケジューリング。ヒアリング。証跡探し。報告書作成。

それらをぶっちぎって総作業時間の実に半分を要するのがデータマイニング、いわゆるデータ分析である。マニュアルや定量的な目線に加えて、経験や勘なども総動員して「ハナ」をきかせるところである。

膨大なデータの中から「こいつは!」と引っ張り上げるには海の表面からアタリをつける海図の見方と肺活量に基づいた潜水能力とを要する。

「海の表面」は「データ項目」、「海図の見方」は各項目の意味合いの組み合わせが何を意味するのかという「仮説構築能力や見当能力」。

「肺活量」は「監査にかけるモチベーションや監査知識」、「潜水能力」は「データの内容をどれだけ深く理解できるか」を意味する。

また、潜っている自分の位置を見失わない基準や目安も大切である。それを見失うと膨大なデータの分析を最初からやり直すことになる。・・・私も幾度か身に覚えがある。再潜航になるのは集中力が辛くなる(苦笑)。


さて、潜るか。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。