ジャギ様に惹かれる!

https://news.yahoo.co.jp/articles/9dbef1973ae7eb2c9072a849193afb2090bdc867?page=2

北斗の拳の中で私が圧倒的に好きなのはジャギ様だ。
清廉潔白なトキやラスボスにふさわしい風格のラオウ、ギャグ枠としてはアミバ様などライバルは多いが、「考え方」としてはジャギ様に心惹かれる。むろん、人格は除くが(笑)。

■【悪行1】他人の名前を騙る小物ぶり
自分の体にケンシロウの特徴である“胸に七つの傷”をわざと作り、フルフェイスのヘルメットで素顔を隠し、ケンシロウの名前をかたって行動。極悪非道な行いをしながら「俺の名を言ってみろ」と胸の傷をアピールし、あたかもケンシロウがやったことのように装いました。彼の評判を落とすことで復讐したつもりだったようですが、その発想や手口はあまりにも卑劣で情けないですよね……。

■【悪行2】他人を利用して憎い相手をおとしめる
ケンシロウのライバルである南斗聖拳のシンが、ケンシロウの恋人であるユリアを奪った事件にもジャギは関与していました。
もともとシンはケンシロウやユリアと旧知の間柄。ユリアに恋心を抱きながらも一度は身を引き、ケンシロウに託したシンに、ジャギは、世紀末の乱世では甘いケンシロウはユリアを守れないとささやきます。
つまりシンがケンシロウを襲撃し、ユリアを奪ったのはジャギの口車に乗ってしまったためでした。ジャギは自分の実力ではケンシロウに勝てないと悟り、ほかの強者を利用するという最低な行為に及んだのです。

■【悪行3】勝つためには手段を選ばない
ジャギは「北斗羅漢撃」のような北斗神拳の奥義まで身につけておきながら、「含みバリ」や「ショットガン」などの暗器や銃器に頼ってしまう面があります。鍛えた肉体だけでなく、武器まで用いてしまうのは「勝つために手段を選ばない」というジャギの本質を示していたのかもしれません。


ジャギ様思考の本質は悪行3「勝つためには手段を択ばない」に収斂されている。悪行1,悪行2ともに結局は悪行3の一環にすぎない。

むろん道徳的な部分においてはジャギ様は唾棄すべき人間だ。無関係な人々を多数傷つけるなど人道に外れた「ルール違反」を多々行った挙句にすべての手が封殺され、ケンシロウに爽快にフルボッコされる。

ただ、本来才能にあふれ、十分に一流だったジャギ様にすれば、その自分をもってしてもかなわない超一流がごく身近にいるという状況はかなり厳しい。

正攻法で努力し続けても到底かなわない相手(長兄)が1人いる私(むろん私は「一流」ではないがw)でも相応にゆがんでいるんだが。ジャギ様はそれが3人もいるわけだ。むしろあの程度の歪みで済んですごいと言わざるを得ない。

あ、私の歪みは「逆境苦境においても逆転をあきらめない俺ってカッコイー!これこそが個性的ということだ!」と「逆境ナルシスト」という形で昇華されているわけだが、歪んでるという自覚はある。(反社会的な方向ではないので世間一般で許容される限度内にとどまっているとは思いたい)


話がそれた。要は「どうあがいても絶望」な状況で「①あきらめない」となれば「②ありとあらゆる手段の追及」は基本として、「③なんとか格上のペースを乱す」ということに特化していくことになる。正攻法の努力をあきらめるわけではないが、裏技や不意打ち、奇襲や精神的揺さぶりなど「ありとあらゆる要素を用いることになる。

②として他流派の南斗聖拳を研究し、さらには③として拳法家でありながら銃器を用いたり、暗殺拳らしく暗器を用いたり、罠を仕掛けたヘリポートに誘導したりとジャギ様は相当な努力家であったことは間違いない。


以下、なぜジャギ様はそこまで執着したのか?という理由の考察をする。考察というよりは「私がそうだからジャギ様もそうだったのではないか?」という妄想だが、ジャギ様は「ほかの兄弟、特にケンシロウに自分を認めさせたかった」のではないか。

最後に命乞いをしなかったところも他の悪役とは一味違う。認めさせたい相手ケンシロウに命乞いはしないところに「ジャギ様のプライド」を感じます。

私(2段)が将棋で勝てない長兄(5段相当)に勝とうとかれこれ四半世紀もあがいているのは「長兄に自分を認めさせたいから」に他ならない。決して大好きというほどでもない将棋をここまで続けてきたのは「長兄に勝ちたい」という戦略目標を設定したからに他ならない。

我が母(4段)も女流育成会一期生候補になったりしながら半世紀も続けているが「将棋はさほど好きではない、単純に父(5段)に勝ちたかったから」という動機だそうだ。なお、母は宿願を30年前に達成しているが、その後も惰性で将棋を続けている。私や妹(2枚落ち)はもちろん、父も長兄(飛車落ち)も成し遂げていないプロ棋士相手の角落ちでの勝利を唯一達成しているのは母のみだ。ギャラリーの多い大舞台になると棋力が跳ね上がる設定はわが母ながら「主人公体質な女傑」だと思う。

一方で家族将棋では「長兄>父=私>母=妹」という序列なのは私が「VS家族」に特化しているからに他ならない。私は母と真反対で他流試合ではめっぽう弱い。本来格上の父や母の性格を熟知しており「棋力は足りずと指し手は推測がつく」ようになっている。また防御的で慎重な父、攻撃的で勇猛な母の性格はそれぞれ罠を仕掛けやすい。父や母には「決して強くないけどやりにくい相手」として好評を頂いている(笑)。長兄や妹とももっと実戦を重ねて情報を増やせば父母相手と同じ芸当が出来ると思うのだがいかんせん実戦数が足りない。父母については多少ならば棋風トレースもできる自信がある。うん、我ながら完全に脇役の能力ばかり特化しているなぁ。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。