格上相手に頑張ることの楽しさ

格上は格下相手に最善手を指し続ければそれでほぼ勝てる。一方、格下が格上を倒すには一工夫も二工夫も必要だ。格下なりの最善手を指し続ける事が重要なのは事実だが、今までの自分の経験ではそれだけでは当然に負けることになる。格上と格下がそれぞれの最善手を指し続ければ、その格の違いがそのまま勝敗に直結するからだ。

格下ゆえのおもしろさがここにある。最善手だけではなく適切なタイミングで「勝負手」が必要だ。相手を惑わし、相手に最善手をさせなくする可能性の高い手を交えることで勝機を呼び込む。卑怯と言う無かれ。格下が自発的に勝つために必死になるということは格上のミスや動揺を誘うしかない。

だから、勝負手にいたるプロセスも重要になってくる。陽動やフェイントを交えながら勝負手を出すタイミング,、戦機を探る。勝負手が決まり勝利する時の達成感は何者にも代え難い。勝負手を見切られると即座に潰されるスリルもたまらない。

私はリアル人生で損をしたくは無いのでギャンブルは一生やらないと思うが、スリルを求めるギャンブル好きな人の気持ちは重々分かるつもりだ。リスクや責任を負う事には悪いイメージがあるが、それだけでもないのだろう。表裏解釈の基礎ではありますが。

「バカだから」「ブスだから」「二流だから」「無能だから」「デブだから」「ハゲだから」「チビだから」「グズだから」の後に「あきらめる」が来るのか、「もっと頑張る」がくるのかで人生は180度違ってくる。

前提は自分の領域外だから変えられないが、結論は自分の領域だ。「頑張っても結果は変わらない」と相手に言われたらチャンスだ。あなたは結果だけのため意頑張るわけではないのだから。
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CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。