G1ななめうえ予想 ホープフルS番外編

先週の有馬記念は最後の最後までしっくりくる展開が想像できず、予想を文章化することが出来なかった。今週のホープフルSにしてもキャリアの浅い2歳馬のレースでもあり展開予想は難しい。ただ、歴代ここを勝ってクラシックの王道を進んだような抜きんでた存在は今年のメンバーにはいないように思う。
大本命シンエンペラーは凱旋門賞馬の弟としてその血統が注目を集めているが父はスプリンター色が強くまた12.5%のクロスが3本あるなど、ダビスタならば脚部不安や気性難が出そうな血統を持つ。初戦は素質に任せた押し切り勝ち、2戦目はモレイラ騎手による絶妙なコントロールという戦歴からは朝日杯FSの悪い記憶が蘇る。今回はムルバザエフ騎手なので、昨年のドゥラエレーデのように気持ちよく先行させてコーナーを素早く脱出してくることが予想される。しかし、早めの動きで押し切れるだけのスタミナがあるかはやってみないと分からない。しかし凡そこの馬を物差しに競馬が進むと思われ、展開の中心と見る。
次いでの評価はコンバデカーブース府中1600を2連勝しており、朝日杯FSならば本命にしていたであろう戦績だが、こちらへ回ってきた。同馬の父は今年が初年度産駒であり、産駒の傾向は掴めていないもののデビューからの使われ方よりマイルくらいを主戦場としそうな気配を見せている。こちらは前走で弾ける末脚を見せており、後方待機でスタミナ温存する運びとなりそうだ。
レガレイラ、ショウナンラプンタ、ディスペランツァも良い素質を見せてきた馬ではあるが、これらは出遅れが記録されている。そういった展開を末脚で勝ってここへ進んできている。やや後方に有力どころが寄り、4コーナーは混雑、外へ外へと回して直線を迎えそうな配置である。
有馬記念を勝ったレジェンドはセンチュリボンドで恐らく逃げを打ってくるのではないか。前走は京都2000を道中2番手から上がり2位の脚で押し切っているようにこの距離を走り切るスタミナに目途が立っている。
シリウスコルトは父マクフィの傾向より福島1200でデビュー勝ちするも距離適性を見出され、前走は中山2000を3コーナーから捲り気味に仕掛けて圧勝している。前走こそタイムは平凡だが、新潟で切れる部分も見せており十分なポテンシャルを感じさせる。シンエンペラーの後ろを運んで少し早めの位置から仕掛けて4コーナーで外を擦って行くような騎乗が出来ればレジェンドも交わせそうだ。

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