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祖母へ

 今日は茨城大学を卒業して東京の会社で就職して以来、半年ぶりに水戸市を訪れて。大学時代の友人にも会って。
 そして、大学時代から3年ちかく投稿を続けてきたnoteの記事を、全て非公開にしました。二度と公開しないかもしれません。
 帰りの常磐線でこの記事を書く今、まさしく今日は青春が終わった日なんだな、という気がしています。
 
 今日は11時頃、水戸でかつて住んでいた学生寮に到着して。
 友人に「着いたよ〜」と知らせようとスマホを開くと、祖母と同姓同名のアカウントからコメントが付いていることに気付いて。
 
 フォローがついた時から「もしや」とは思っていたのですが…やはり僕の、母方の祖母だったんですね。

 僕が12歳で両親が離婚して以来、今日に至るまでご無沙汰しており、申し訳ありません。
 また僕が7歳の時に肺がんで亡くなったヘイハチロウじいちゃんにお墓参りもできず、申し訳なく思っています。
 両親が離婚する寸前に頂いたテレビも…今は壊れてしまいましたが、ありがたく使わせていただきました。母がいなくても孤独に耐えられたのは、あのテレビのおかげだと思います。貴重な娯楽でした。
 …親権の裁判やらなにやらいろいろあって…母やあなたに思うことは色々とあるのですが、感謝してることはもちろん、たくさんあります。

 ただ…ここでの投稿は、思い詰めた末の遺書、という性格がかなり強くあって。祖母のあなたに読まれるには、赤裸々すぎるきらいがあったんです。
 また、ただ「死にたい」という本音を書くだけじゃ退屈だから、この感情を茶化すための冗談や下ネタもたくさん書き込んでいました。
 あなたはコメントで「誤解している」と言っていましたけど、どうもコメントを読んでいて、僕にも「冗談が通じてないな」という感じがしたんです。
 今までも行き過ぎた冗談が原因で読者の方からお叱りを受けることはありましたが、それでも「僕が『藤澤大地』という架空の人物を演じている」という可能性が残っている以上、ホントのホントに母など他人の名誉を毀損したり、侮辱するようなことはなかったと思ってます。
 ただ…実の祖母であるあなたがコメントを付けたため、そのテが使えなくなってしまったんです。

 こういう日が来るのは、あなたが僕のアカウントをフォローしてから、いや本名での投稿を始めた時から、半ば覚悟していたことではありました。
 しかし本音を書けなきゃ意味がないし、本音に負けないだけの嘘や冗談も書かなきゃ誰にも読んでもらえない。その冗談に責任を持つための「本名」だったんです。それに遺書という性格の文章を書く以上、なにがなんでも本名で文章を書かなくてはいけなかったんです。
 でも冗談の通じない知人がこんな文章を読んでいたら…とても本名での執筆や投稿なんてできないんです。それに母がここでの記事を読んだら…それこそ母さん、笑って許してくれるとは限らないじゃないですか。
 事実、ここでの記事を読んだあなたを不快にさせてしまったかもしれませんし…その節は、本当にすみませんでした。
 
 このサイトでの執筆は諦めますが、執筆自体は続けると思います。
 大学では文学を選考して、サブカル系のエッセイを研究対象に8万字の卒業論文を書いて。このサイトではここ1年、毎日でも作文を上達させるべく投稿して。懸賞に応募して。出版社にも持ち込んで。編集者に鼻で笑われて。
 今、専攻と何も関係ないIT企業で夜勤してるのも、いわば身体を張った取材なんです。資格勉強だってしています。ホントに死にたいなら、向いてない、やりたくない、興味もない、そんな仕事で人生すり減らしたって問題ないはずだと思ったんです。
 全ては…納得のいく遺書を書くための努力でした。まだ作文は拙いですけど、さほど新鮮味のない小説で飽和した日本の出版界に斬新な「エッセイ」で新風を吹き込んで、日本の文壇をひっくり返してやったなら、生きてた甲斐があったと思えるんじゃないでしょうか。
 学校でのイジメが最悪な状態になっちゃってる時に両親が離婚して、ここまで幸せな瞬間なんてない23年でした。
 …いや今日、友人と再会できたのは嬉しかったんですけどね。
 ただなんにせよ、自殺を我慢して生きてる以上、何かしら報われたいんです。その一心で書いてきました。
 今後も何かしら書くと思います。他のサイトで投稿するのかもしれないし、今度こそペンネームを使うかもしれません。
 
 今日は…夜勤の合間に水戸まで行くの、本当に大変でした。生きてる間、あなたあなたに会うのも本当に大変だと思います。
 夜勤してると…休日は眠るだけでなくなってしまうので。 
 また会う日があるのか分かりませんが、御身体お気をつけて。
 母や母と暮らす妹のためにも、長生きしてください。

 誤字とかいろいろ残っているかもしれませんが、添削する元気はありません。
 今日はもう疲れちゃったんです。
 できればここでの記事のこと、母には黙っていてくださると助かります。母のことが嫌いなワケではもちろんないのですが、冗談が通じない時があるので。
 …「死にたい」なんて冗談、真に受けられたら困るじゃないですか。

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