1999年1月

1999年1月1日モンコレでは最悪環境であった2ターンキル状況改善のため、11種類のカードにテキストの訂正が行われた。
儀式スペル《デーモン・トレード》《ナイト・ビフォア・アーマゲドン》にはカード使用後進軍不可が追加。
ユニットカード《過去の女神ウルド》《現在の女神ベルダンディ》《未来の女神スクルド》と儀式スペル《セブン》《デジャブ》《フォーチュン》にはデックに1枚制限が追加。
地形カード《星をつかめる距離》このカードの効果で直接本陣への進軍は不可が追加。
ユニットカード《アクアマリン・アネモネ》とアイテムカード《判決の小槌》は変更される攻撃力や防御力がカード表記の「攻撃力」「防御力」へ変更。

「新年あけましておめでとうございます。」
「あけおっめー!」
もみじの新年の挨拶にあおばが元気よく答えていた。
「あけましておめでとう。」遅れて部室にやってきたあかりが二人に挨拶をする。
「やっと公式エラッタが発動して2ターンキルの悪夢とお別れです。」
「それでも重儀式デックは健在なので儀式スペル対策は必須ですね。」
「ところでもみじさん、儀式スペルと地形と女神三種類はわかるのですが、《アクアマリン・アネモネ》と《判決の小槌》はなぜエラッタなのですか?」
「攻撃力や防御力を上げてからその数値に合わせるところがまずかったみたいですね。よく使われたのが《アース・ドラゴン》の後攻になった時のディフェンダーで「攻撃力:15」になりますよね。この攻撃力に防御力合わせるというところでしょうか。手札を使わず防御力がディフェンダーで上がった攻撃力と同じ15になるため破棄や除外コンボのないデックでは太刀打ちできませんね。」
「防御力が上がる程度でエラッタとはかわいそうだな。」あおばが二人の会話に割って入った。
「主要コンボユニットが《アース・ドラゴン》だったことも原因があります。よくある状況として先手メインフェイズに代理地形を本陣前に配置から《アース・ドラゴン》を召喚、次の自分のターンに敵軍本陣前に代理地形を配置して《アース・ドラゴン》を進軍させれば対戦相手は召喚しかしていない状態で本陣前を取られてしまいますね。」
「そんなデックがあったのですか?」
「基本的に数ターンで一方的な対戦になってしまうことを公式が対策しているということですね。」
「エラッタも出たことですし今年の第2回全日本選手権に向けて何か考えているんですか?」
「まずは4月に空中庭園の降臨(TC)が発売されるのでそこから真剣に考えるとして私は基本的にオークデックを改良するだけですね。」
「でもいまさらトレーディングカードをつけなくてもよくない?」
「トレーディングカード?」
「(TC)はトレーディングカードではないらしいですよ。公式HPにはトラップ・コレクションorテレイン・コレクションの略称と掲載されていますよ。」
「そうですね。次のセットに新しくトラップとして「タイプ:罠」やテレインとして地形に依存した効果のカードや地形カードが大量に収録されますね。そして、エラッタも含め直接本陣へ進軍できないような方向になっているので、次のセットでさらに戦場展開や進軍が重要になりますね。」

※参考資料:1999年より発行のエラッタ
https://web.archive.org/web/19991010084523/http://www.groupsne.co.jp/htm/htm/tcg/mctcg/eratta/mcerrata2.htm#4

※参考資料:空中庭園をたしなむ前に
https://web.archive.org/web/19991004064210/http://www.groupsne.co.jp/htm/htm/tcg/mctcg/trapcolumn/trapcolumn1.htm


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