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Suno AIを創造的に使う方法

今回はSunoAIで音楽を作ったので、少し記事を書こうと思います。
(基礎的なやり方は書きません)


Suno AIとは

SunoAIは、テキストから音楽を生成するAIサービスです。
音楽生成AIは今までヘボいイメージがありましたけど、これは結構凄いんじゃないかな、と思って使い始めています。

日本語にも対応しているのも、よいところです。
例えば、これは私がSunoAIを使って枕草子を歌にしたものです。

基本的に英語の曲で作った方がよいものができますが、実験でサンスクリット語でも作成してみました。サンスクリット語の般若心経のニューエイジ系ミュージックです。

どちらも、それなりに原文の雰囲気を出してくれています。

歌詞の作り方


まず歌詞の作り方ですが、ChatGPTを使うとよいでしょう。
私の場合は、以前に作ったAIポエムのアプリで作詞しています。

これを更に曲調とコーラスをつけるようにプロンプトを出します。
↓こんな感じになります。

後は曲調スタイルと歌詞と題名を全てコピペして歌が完成します。
そんなコピペ感覚で作った曲がこちら。

スタイルの決め方

AIでスタイルを決める場合は、歌詞を作ってから行うとよいと思います。
その場合、複数のスタイルを提案してもらうことです。
それらを一つ使う場合、曲のイメージが安定すると思います。

百人一首で楽曲作りをした例

上の画像は百人一首で楽曲作りをする場合ですが、ChatGPTは「伝統的な日本の音楽」のスタイルを出してきていますが、これだと安定しますが、面白味がないので、少し西洋風の音楽も混ぜてみると創造的になると思います。

もし、創造的な曲を作りたいなら、上記のように10個くらいスタイルを出しておいて、そこから複数のスタイルを重ね合わせるとよいと思います。私は2つか3つくらいでやっています。

他にも、ジャンルの設定、楽器の設定、感情・雰囲気の設定、性別の設定など、そこそこ反映してくれると思います。

ハルシネーションを狙え


創造的なものができる場合、自分が予期しないことが起った時だと思います。そこで、ハルシネーションを使います。

ハルシネーションとは、簡単にいうとAIのもつ幻覚です。これを適度に用います。適度というのがポイントで、ハルシネーションが強いとわけがわからなくなるので、ほんの僅かのハルシネーション を狙います。

人間も実は、少し幻覚を見ているのですが、それを高次脳が抑制しています。しかし、もしかしたら人間の創造性も、これと同じく、上手く自己の幻覚機能をコントロールしているのかもしれません。つまり、芸術家というのは、自分に対して、鳳凰幻魔拳を上手く用いることができる人かもしれません。

ということで、SunoAIにもChatGPT並のバリバリのハルシネーション があります。これを幻魔拳を軽く用いてコントロールします。

先ほどの、枕草子の歌にも、プチハルシネーションが起こっています。というか、起こしています。例えば、夏がループするところや秋の最後に何かが囁かれているところです。やり方は、また機会あれば書きたいと思います。

音楽生成と過学習



ある程度、曲を伸ばして行くと、最初の曲調からかなり遠くなっていきます。それと同時に質が落ちている可能性もあります。

作り方としては、最初に自分のお気に入りの声や曲調を選定しますが、そこからズレてきます。ChatGPTは柔軟性が高いのですが、以前のBardで見られる文章生成ができなくなる現象とにているかもしれません。これは過学習が関係しているかもしれません。そうした現象がSunoAIにもありますので、長い曲の場合で、質が落ちて来た、最初のコンセプトからズレてきたと判断した場合は、一番最初に選定した曲から始めるようにします。

例えば、1番から2番を作って、3番に行く場合、3番で生成不能になったら、1番に戻って2番を飛ばして3番を作ります。そして、個別にダウンロードして後でGarageBandなどで繋げます。また、全部を繋げてダウンロードした場合はトリミングします。

少し面倒ですが、生成不能ループを続けるよりは、後で編集した方がいいと思います。

ということで、また。


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