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【センスメイキング/理論/要約】②入山章栄さんの『世界標準の経営理論』より

こんにちは、白山鳩です! クルッポゥ!

マガジン『能ある鳩はMBA②  ビジネススキルで豆鉄砲』での、

ビジネススキルにまつわる情報の紹介です。


前回の記事はこちらです。↓↓↓


今回は、前回に引き続き、「センスメイキング」に関する記事です。

「センスメイキング」がどのようなプロセスを辿るのかを見ていきます。


1つの記事あたり、だいたい5分で読めますので、お気軽にスクロールしてみてください!


なお、全て無料で読めますが、

「良い記事だったなあ」

と思っていただけるようでしたら、記事代をいただけると励みになります!


センスメイキングの全体像

さて、前回の記事でも参照した、

入山章栄さんの著書『世界標準の経営理論』に紹介されている、

センスメイキングの全体像」を見てみましょう。


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入山章栄(2019)『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社)より


なるほど、わからん。


この手の経営理論なりを語っている本の図って、

どうも直観による理解を阻むような特殊能力を持っているのでは、

と思う鳩です。


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さて、まじめに見ていくと、同書では、

センスメイキングの全体像は、

①環境の感知
②解釈・意味付け
③行動・行為

で成り立っていると説明されています。


各項目を掘り下げると……

①環境の感知

「環境の変化による脅威の発生」
「自分たちによる戦略変更」
などを通して、環境がどのように変化するかを感知する
②解釈・意味付け

①で感知した環境に対し、
「これはこういう意味だ」と解釈をし、
さらに、その解釈を組織内で共有することが重要

(例)
「うちは○○会社だ」の「○○」が、社員によって、
「メーカー」なのか、
「エンターテイメントを追求する」なのかでズレていると、
組織のアイデンティティが揺らいでしまう
③行動・行為

「何となくの方向性」でまず行動を起こし、
その行動から環境がどのように変化したかを、
新たに感知する。


「感じる」

⇒「どんな意味か解釈する」

⇒「行動する」

⇒「行動によって変化した環境を感じる」

⇒……


という循環で、「センスメイキング」は成り立っている、というわけですね。


「日本の企業に最も必要なのがセンスメイキング」

上記の内容を雑にまとめると、センスメイキングとは、

感じたことを解釈して、とっとと行動しろ

ということです。


難しそうな図を紹介しましたが、

「このていどなら恐るるにたらん」

と思っていただけたでしょうか。


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しかし、『世界標準の経営理論』において、

「センスメイキング」は次のように言及されています。


「現在の日本の大手・中堅企業に最も欠けており、
最も必要なのがこのセンスメイキングである」


「経営理論」の教科書にここまで言わせるとは……。

鳩は、生唾を「ポッ」と飲み込んだといいます……。


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「恐るるにたらん」と思われた「センスメイキング」が、

なぜこれほどまでに重要視されているのでしょうか。


『世界標準の経営理論』では、特に、

②解釈・意味付け」

に力が入っていました。


何が起きているのかを「感知」したのち、

これを解釈して「ストーリー性」を持たした上で、

ストーリーテリングをして「周囲の解釈を揃える」ことが、

経営者の重要な能力だ、と言及されているのです!


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昨今話題の概念

昨今は、現状をロジカルに分析する能力よりも、

「パーパス」や「構想力」といった、

ざっくり言えば、

「未来に向かっていくための力」

が注目されるようになったと感じる鳩です。



だからこそ、

「何が起きているか」の解釈にストーリー性を持たせ、

周囲を巻き込みながら未来に向けて進んでいく、

「センスメイキング」の能力が重要だと指摘されているのかもしれません。


特に「物語る」、すなわち「ナラティブ」という単語を目にする機会も増えてきたように思います。


センスメイキングを養う力は何か

このように、

広大な未来の絵図に向かい、

ナラティブで周囲を巻き込んでいく力を支えているのが、

「センスメイキング」です。


その中でも「①環境の感知」「②意味付け」

という能力を鍛えるには、どうすればよいのでしょうか。


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1つ目は、あまり喜ばしくないですが、「修羅場」経験です。

『世界標準の経営理論』においても、

経営学の教科書とあって、ひたすら理論が並んでいるのかと思いきや、

「修羅場」を通して養われる経験や、経営者の備える「直感」

の重要性が何度も説かれています。


2つ目は、これはあくまで鳩の私見ですが、

学習による強化、

すなわち、「観察力」を鍛えることです。


アート作品を鑑賞することから得られる「観察力の強化」もまた、

ビジネスパーソンの間で注目されてきていると言えるでしょう。


もちろん、ロジカルの重要性も大切にしつつ、

意図して修羅場に飛び込んでみたり、

あるいは観察力を磨いたりしながら、

自ら行動して働きかけていくことで、

「センスメイキング」の力が養われていくのだろうと思う鳩でした。


まとめ

さて、ここまでの内容を振り返りましょう。

【センスメイキングの全体像】

①環境の感知
②解釈・意味付け
③行動・行為

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【日本の企業に最も必要なのがセンスメイキング】

特に、「②解釈・意味付け」、すなわち、
何が起きているのかを「感知」したのち、
これを解釈して「ストーリー性」を持たした上で、
ストーリーテリングをして「周囲の解釈を揃える」ことが、
経営者の重要な能力
【センスメイキングを養う力は何か】

鳩の私見では……
①「修羅場」経験
「観察力」を鍛える


次回の記事では、引き続き「センスメイキング」について見ていきます。

『センスメーキング・イン・オーガニゼーションズ』に書かれている、

センスメイキングの7つの要素」を確認してみましょう。

お楽しみに。

to be continued...


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