恋活婚活の話

先に言っておくけど、そんな綺麗な話じゃない

どちらかと言うとチラシの裏みたいな話

いつの間にか2月か

元彼と別れてから約一年経った

コロナ禍において人との出会いも無いし、無闇矢鱈に出掛けることもしてないし、遊び呆けてた頃と違ってクラブやイベント、ライブにも行けないから更に出会いの機会は無い

ライブで知り合って発展したとかはないけど、クラブとかイベントでは割と引っ掛けてた

六本木で働いてた時はもう滅茶苦茶だったから何が何だかって感じだったけど、懐かしむ反面あの頃にはもう戻りたく無いと思う

そんなこんなでコロナ禍で元彼と知り合った時は純粋に嬉しかった

伯父伯母の家に住まわせてもらってた時期で、コロナ禍だったしなかなか出掛けることも出来なくて、伯父伯母がこっそり小旅行にいった日に、私もこっそり彼と会った

その日しか無くて、その時間しか会えなくて、お互いのこと何も知らないまま、待ち合わせして映画を観に行った

私は少し遅れてしまい、待たせてごめんねと言ったら全然待ってないよと言ってくれた

映画館へ向かう途中で少しだけお互いのことを話して、その時初めて彼が美容師だってことを知った

なんかやけに運命感じちゃって、自分が今からなりたいものになっている人と知り合えたのだと思うと熱が上がってしまった

映画館に着いてまだ少し時間があったから、2人分の飲み物と彼はポテトを頼んで食べていた

朝から何も食べていなくて、歯の治療後で麻酔したからお酒も飲めないし食事もあまり出来ないと言っていたけど、私はどうしても会いたいから映画を観に行こうって誘ったんだ

メロンソーダを飲む時マスクを外した彼の顔を見てキュンとしてしまった

彼はポテトを食べる時に腕を捲ったんだけど、その白くて細い腕に刻まれたタトゥーを見て更にキュンキュンしてしまったんだ

肌の色の白さもその質感も身体のラインも好みでしかなかった

ここだけ切り取ったらまるで外見しか見ていないようだけど、外見は内面の一番外側だから見た目に興味なければ内面を見ようとは思えない気質なので

彼が醸し出す雰囲気と仕草と香りがとても好みだった

その日観た映画はその頃に割と話題になっていた映画だったのだが、ぶっちゃけ何が何だかわからなくて全くハマらなかったんだけど、観終わってから彼に感想を聞いたら面白かったと話していたから、それなら良かったと思った

映画の内容より彼のことが気になって、これからこの人とどんな関係になるのか、それから先のことを想像してばかりいて映画どころじゃなかった

この日だけで終わるなんて、不思議とそう思わなかった

その後のことは端折るけど、それから彼の休みに合わせて毎週欠かさず会うようになった

ラインのやり取りはそこまでマメじゃなかったけど、休みの日の前日には明日何時に何処で待ち合わせするか必ず連絡をくれたから、マメじゃないところも不器用さが伝わってきて、彼に会うのが待ち遠しかった

コロナ禍において何も無かった私には彼に会うことが唯一の楽しみだった

それから彼の生い立ちのこと、今までの歩み、仕事のことを聞いていくうちにもっと好きになった

今までと違って好きになるポイントが明確だったし、惜しみなく努力している姿、酔うと熱心に仕事について語ったり、その反面愚痴ったり弱音吐いたりして、仕事終わりの食事を食べきれないまま寝落ちしたり、仕事で疲れ切って休みの日は夕方までベッドで爆睡している姿を見て、愛おしくてたまらなかった

適当なところも多かったし、自分本位だったし、気遣いとかもなかったし、一体何なんだろうと苛立つ反面その不器用さが逆に可愛く思えていた

最終的に私は彼のお母さんになってしまっていたと思う

ぶっちゃけ全然忘れられていないし、こんなこと文面にしちゃうあたりみっともないっていうかそれは認めてるんだけど、未練じゃなくて執着だよって第三者から言われてそうなんだろうなって思った

彼と別れてからラインは作り直した

直接的に連絡したりアクション起こしたりはしないけど、たまにこっそりインスタを見てしまう自分を恥ずかしくも思う

元々人に興味持てないし自分から好きになるなんてことないから一年やそこらで次に心惹かれる人がいなくて当たり前だとは思う

そんな都合よく現れるわけもなく悶々とした日々を過ごしているわけだが、結局自分の生活が充実していないエネルギーをそこにぶつけても今はその時期じゃ無いんだなって

声を大にして言いたいのだが、自分の好みじゃ無い男からのアプローチはただ気持ち悪いだけなので雑魚モテなんだなと思ってアホらしくなった

そう昨日オンラインの婚活パーティーらしいものに初参加してみたんだが、心惹かれる人皆無だった

一般的に公務員とか会社員とか役職があるとか学歴とか職歴とかそんなのどうでもいいし魅力も感じないから、やはり私は一般的な感覚の婚活は無理だなと思った

六本木で働いてた時に街コンに誘ってくれた女の子がいて試しに行ってみたんだけど、仕事の延長線上みたいなかんじ、興味無い人しかいなくてつまらなかったから合わないんだと思った

元彼を忘れる為にってより純粋に心惹かれる人に知り合いたいなーって思う

そこに達して無いから知り合えないんだろうなって思って、まだまだ辛抱しなきゃなぁって思ったよ

悔しきかな、簡単に手に入るものはフェイクばっかりだから

安易で簡単で手っ取り早いのは偽物なんだよな

人生忍耐辛抱だなあ

本物と知り合えるまでは自分に情熱注ぎます

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