メンヘラSMカップル奴隷

奴隷自慢のご主人様

私がE様とのパートナー契約解消した後のことです。
ご主人様を探すためにマゾ活していました。

今回のご主人様(F様)になっていただいた方は、奴隷兼彼氏がいる方で、以前からDMでその自慢話をしてくるという変わった方でした。
私は、カップル奴隷となって惨めさを味わうことに全く興奮しないので、
「他のマゾとお話してくださった方が良いですよ?」
と何度もお伝えしていたのですが、
「そうやって悔しがるのに興奮する」
ということで、サドな人なんだなぁ・・と感じていました。
F様の会話で一番記憶に残っているのは、ご主人様を失って間もない時の私に
「でもさ?突然やってくる、ぶわっ~とくる寂しいさがヤバいよね」
といったよな内容でした。
何気なく放った一言が、私の頭からずっと離れず、この時にご主人様がいないという恐怖心を植え付けられたと思います。
下手したら生涯のトラウマになりそうです。

ある日、F様が私にこう言いました。
「お前と私には未来はない。だからお前素のキャラで話していいぞ?」
と。
私は、言われてみればその通りだし、F様が何をしたいのか理解出来なかったので、即了解しました。
そして徐々にタメ語にならしていきならが、こう伝えたのです。

「あなた・・何がしたいんだ?」

そのQに対するAは、他に面白そうなマゾがいないから、お前に声を掛けた。というものでしたが、そこから先何を話したのか具体的にあまり覚えていません。
大半が奴隷彼氏の自慢話だったと思います。その度に羨ましいということと、F様が本当に彼氏を愛しているという感想を抱きました。
その夜は、とりあえずF様が眠れないということ、丁度正月休みで私も翌日予定が無かったということもあり、とりあえず朝型までお話していたと思います。(その影響で翌日TwitterのDM制限に引っ掛かり困りました。)

この時、
「未来の無い我々が一体なんのためにこんなに長時間話をしているんだろうな?」
と疑問を投げかけたわけですが、
F様は「親友」という整理をされていました。
私はそれを嬉しいと思いました。

そして、LINEしよう。というお話をいただき、LINEへ移行しました。

LINE調教

LINEに移ってから、すぐだったと思います。
どういう流れだったかは覚えていませんが、普通に雑談していた流れから、F様がサドを発揮して私が感じてしまい、そのまま調教がスタートしました。
この時はもうタメ語で会話していたわけで、「おい、やめろ」と言いながらも、サドを発揮されると私は敬語になってしまい、今までの界隈では味わったことの無い倒錯を経験しました。
そして、局部を提示しろと命令されたものの、そこにはトラウマがあるから絶対嫌だとお断りしたものの、F様のご機嫌が悪くなるに逆らえなくなり、提示しました。
そしてそのままボイス調教いただき・・(中略)・・あえなく〇頂しました。
頼んでもいないのに流れで調教を受けたわけですが、すぐにお貢ぎを用意しました。
私は古いタイプの奴隷なので、急いでお貢ぎを用意する時、とりあえずアマギフを発券してしまうことです。(汗)
F様からは「買い物しないから、アマギフいらないんだよね。」
とご指摘をいだだきました。
この癖が抜けないので、毎度反省します。

ここでお貢ぎと調教の個人的考察について触れておきたいと思います。

私は貢ぎ界隈に足を踏み入れて以来、お貢ぎして調教頂くという行為が「料金に対してサービスを受けている気分」になり、興奮できなくなるという拗れを起こしていました。
また、S女様からの視点としては虐める対象は誰でも良く、重要なのはお貢ぎの有無だと感じるからです。

貢ぎ界隈の大部分を支えている需要と供給が崩壊してしまうので、あまり大きな声では言えませんが・・個人的には貢ぎプレイにも違和感を感じています。
あくまで個人的な意見ですが、お貢ぎしてマゾが興奮する貢ぎプレイが、お貢ぎをネタにM男がS女様をオナネタにしているように感じてしまうからです。
ただS女様がこのプレイに欲求を満たされ、興奮しているならSMは成り立っているとも考えます。
貢ぎプレイで濡れる・・というS女様の話をお聞きしたこともありますので。
私が違和感を感じているのはこの部分で、貢がせ嬢様の調教記録ツイートで”性的に興奮した”という記述をまず目にしないことなんですよね。
もっともSMにおいて、両者の性的な興奮がマストだとも言い切れないのでしょうが・・・S女様の興奮の対象が、お貢ぎなのかM男なのかを考えてしまう拗れを起こしています。

大分話が逸れましたが、F様との関係について続けます。

親友としてのS女様の闇

LINEで連絡を取るようになったF様ですが、私が調教されたことを背景として、私のことを「雑魚」と表現されるようになりました。
会話はタメ語だけども、SMとしての立場の差を実感することとなりました。

ただ、F様には奴隷彼氏がいらっしゃることもあり、その下でお仕えすることは私にとっては全く感じる要素が無かったため、F様がおっしゃる親友としての立場を貫こうと思っていました。
親友として私がご主人様を見つけるのを応援して欲しいということを伝え、F様も応援してあげる、という立場を取っていました。

この時にF様は自身の生い立ち、何故S女になったのか?という闇部分をお聞きしたと思います。
私はそれを愛おしいと感じましたし、F様の骨格を初めて理解出来たと思いました。
F様とはタメ語で会話していたわけですが、S女様に転生した理由を聞いた時、私はこの界隈で初めて普通の女の子を見た気分になりました。

少なからず貢ぎ界隈やS女様の中には、過去に闇要素を抱えており、歪みや捻じれが今の存在になっている方がいます。
私はナチュラルMなの(物心ついた時からマゾだった)で、そういうお話を聞く度に、自身が恵まれていると感じるよりも、エピソードが無い点が物寂しいと感じるわけです。

F様は大好きな奴隷彼氏がいるのに、他のM男にちょっかいを出してしまう歪みを持っていましたが、嘘の無い方でした。それは誰に対してもです。
彼氏とはいえ仮にも奴隷に対し、ここまで愛情を持って真摯に接しようとする姿が余りに異例で羨ましく、純粋で美しいと感じました。

F様の名誉として、これだけははっきりと断言しておきたいと思います。
F様は私と頻繁に連絡を取られましたが、彼氏以外に振り向くという可能性は完全に否定されていました
もしF様が嘘をついて、奴隷彼氏のポジションをアピールするようなズルをしていたら、私は今も主従契約を続けていたのではないかと思います。

マゾ活と歪んだF様

私はF様の彼氏に対する断固たる思いをお聞きしていたので、主従関係としてのF様に全く興味はありませんでした。
私は「親友」として応援して欲しいといい、F様は幸せになることを応援してやる、という立場を取っていました。
私はどちらかというと、F様を見返してやりたいと思う気持ちが強くなり、早くご主人様を見つけたいと思いました。

そして、リアルを募集されているS女様と連絡を取り、リアルをしました。
その時の感想をF様に語りました。
私はこの時、F様に正直に感想を伝えました。きっと相性が良いと思う方だったこと、でもご主人様になってもらえるかどうかは、もう少し頑張らないと分からないと思うと――。
この時にF様は私を応援しつつも、奴隷になれというブレた立場を持っていて、その時に放った一言が残酷でとても印象的でした。

「私は彼氏がいるのでお前にリアルはしてやれない。だから奴隷になっても、リアルは自由にして良い。ただし心は置いていけ。」

また、私のワンコの服やご飯をアマゾンで注文し、プレゼントしてくれるということをされました。
それは私が調教いただいた際に、とりあえずお礼として差し出した金額の5倍くらいになっていました
マゾ活を始めて、当然こんなことを経験したことは過去ありませんでしたし、パニックになりました。

「おいおい・・まて。何やってる?なんでこんなことするんだ?」と聞いたのに対し、こう答えられたのが忘れられません。

「お前が私のことを、忘れないようにするため」

心苦しくなり、「これ貢ぎ嬢になっているやん?」と言った時、「どうせ私のお金じゃないし」と聞きました。
私はその意味を知り、界隈の貢ぎ奴隷から吸い上げたお貢ぎが、私に巡ってきているんだ・・という不思議な感覚を持ちました。

メンヘラ主従契約

私はE様にLINEを怖がられて契約解消となったトラウマが強くありました。それは既読が一目で分かるLINE自体にまで及んでいたレベルです。
またご主人様が出来ても、頻繁に連絡を取ろうとすると迷惑になってしまう、という不安を常に抱えるようになっていました。
この身動き出来ない状況が、とにかく暇な年始に突き刺さりました。

F様は彼氏が大好きではあるものの、相手が四六時中連絡を取るのは物理的に不可能だということを理屈では理解されながらも、暇な時間の不安を一人では潰せないというメンヘラ―でした。
F様からはとにかく頻繁にLINEが来る。会話をする。少し目を離すと、通知が溜まり、F様が怒る。
今、何をしているのか?ご飯は食べたのか?返事が無いのは何故なのか?既読スルーするな。
こういった内容の会話をしたと思います。
私はこんなに執拗にコミュニケーションしてくれるF様が、とにかく可愛くて、嬉しいと思うようになりました。
この人も私と同じだ・・と共感してしまった部分も大きいです。
そして・・これが俗にいう共依存か、という人生の初体験をしました。

寂しい私と、F様の暇や不安を潰すという役割。
F様にとってのメリットと私のメリットが完全一致したことで、
奴隷彼氏がいるご主人様にお仕えする。リアルは不可能。絶対に振り向いてはもらえない。
といったマイナス感情ははっきりあったものの、もしかしてお仕えしたら性癖自体が変質するかもしれない?という極めて薄い可能性を持って、主従契約を結びました。

この時の主従契約ほど色々な感情が混ざったものはありません。

ご主人様のメリットは分かったところで、そのゴールがはっきりしなかったのです。
最終的にご主人様と彼氏が上手くいって結ばれること、ワンチャン私がご主人様を奪ってしまうこと、カップル奴隷として長く従属すること、僅かには元々嫌がる私とこんな関係にまで巻き込んだF様を苦しめたい――といった矛盾した感情が交差して、全部ひっくるめて歪んだこの関係を楽しもうという勢いだけで感情をコントロールしました。

歪みまくった三者関係

ご主人様が私と契約したことで、奴隷彼氏は動揺したようでした。
LINEをやめて欲しいということをご主人様に伝えたようで、それをお聞きした時、「彼氏ならそりゃ当然だよ」と答えました。
ご主人様は「おまえは、いいスパイスになっている」と満足そうでした。

ただし――ご主人様は私と彼氏の優先順位をはっきりとつけられていました。
寂しい寂しいと、私と話していても、彼氏の返信には優先して返事されていましたし、私と会話していても突然彼氏が来たからサヨナラ、という形で切断されることも少なくありませんでした。

私はご主人様に呼び掛けられるのが嬉しい一方で、突然やってくる寂しさを我慢するという苦痛に耐えていました。

ご主人様が彼氏への愛を語る時、私は寂しくなってこう言ったことがあります。
「私にも愛情をください」
「0.0001やる。99.9999は彼氏に」
という答えでした。
主従関係を結ぶ前、好きという話もお互いしていたわけですが、これが本音なんだろうな。と思うようになりました。
私は愛を失いました。

主従契約後、ご主人様と性的な話をすることはなくなっていました。
当然調教もありません。
性的従属を失っていました。

残る使命感だけが私の支えであり、私はいつしか自身の役目をこう整理するようになりました。

当面はご主人様の暇な時間とその時に起きる不安を、LINEでの会話で潰す。
彼氏を焚き付け、ご主人様の不安を消すよう必死にさせる。
その中で、私もご主人様も精神的に自立できるようになる。
ご主人様と彼氏が深く結ばれて、私はフェードアウトする。

こう整理しないと、どうやっても私が苦しかったというの本音です。
私はカップル奴隷に変質するのは難しいと思いました。

この方向でご主人様にもそれとなく話しました。
ご主人様は苦しそうでした。

この時たまたま相談に乗っていた方に、この状況が私にとって何の意味があるのか?と聞かれたことがあります。
私は自分が苦痛に耐えられない可能性も持ちながら、契約しました。
契約をした以上、最後まで使命だけは果たしたいと答えました。

あなたは自分の寂しさを埋めるためだけに無謀に契約し、誰も幸せににならない方向に荒らしてるだけ、と言われ、その通りではあるものの、始めてしまった以上、どうか私の目線に立って考えて欲しい、と会話した記憶があります。

主従契約解消

私がご主人様にお貢ぎをした翌日だったと思います。
ご主人様が彼氏と会って帰って来た後に、

「LINEでのやり取りを止める。TwitterのDMだけにする。」

と仰いました。
私はご主人様のスタンプが好きでしたので、それが無くなるのが残念ですが、無論従いますと、お受けしました。

そしてDMのみでの会話が始まりました。
DMでは既読通知をONにするようご指示いただき、そのように設定いたしました。

また、その時に

――ご主人様のTwitterアカウントのパスワードを彼氏に教えていて、DMの内容が彼氏に見えている――

という状況をお聞きしました。
正直、私はこれにはパニックになりました。
私にはもうご主人様とのプライベート空間は無くなった。彼氏の監視対象となった。今DMしている相手がご主人様と彼氏どっちなのかも確証が無い、疑心暗鬼に包まれました。

私はLINEが出来なくなることは飲めましたが、この状況にはもう耐えられないと思いました。
ご主人様が彼氏のためにここまでされるなら、どうかこのままお二人で幸せになってください。
この状況では私はもうスパイスにすらなれない。調教も受けられない。私の役目はここで終わりにさせて欲しい。
とお願いしたのです。

主従関係を終えて

ご主人様は、友達に戻る選択肢は選ばれませんでした。

「最初に言った通り、一度結んだ主従関係が解消されるなら、もう一緒には居られない」

と仰いました。
その気持ちは私には良く分かることでしたし、これもまた彼氏への気遣いだと感じた私は潔く受けることにしました。

私と契約解除をする際、ご主人様は貢がせ嬢を引退されると仰っていました。元々貢がせ嬢として自信が無いという話もあり。
私の勝手なワガママとして、「それはやめてもらえませんか?」とお願いしました。
私が過去主従契約を結んだ方もまた、私と契約して引退されていたので、引導渡しみたいな呪い奴隷になってしまうやん・・という身勝手な希望でしたので、首を縦に振っていただけないご主人様を

私がこの主従関係を終えて言い残すことがあるとすれば――

F様はとにかく自信が無いし、不安ばっかりで他のマゾにまで声を掛けてしまう、最弱メンヘラ貢がせ嬢ではあったものの、

奴隷彼氏を心より愛し、自分が捨てられる不安はあっても、絶対に手放すことは無い姿勢を貫いていた世界一羨ましいS女様

ということです。
これは私が身をもって苦痛の中で嫌というほど見聞きした体験なので、それを自信をもって証明できます。苦笑



PS.メンヘラ彼氏様へ
奴隷彼氏なんていう身分は、この界隈では格別中の格別の待遇。
そこに胡坐をかくことなく、持ち上げ続ける努力を常に忘れないこと。
奴隷が最も恐れることは、ご主人様に捨てられることでも、振り向いてもらえないことでもない。
ご主人様に甘えて安心してワガママを言って、忠誠する態度を失うこと。
奴隷がサボることで、ご主人様の価値を自ら下げ、尊い主従関係を放棄してしまうこと。

どんなご主人様でも、その価値を決定付けているのは奴隷なんだ。
それを一人でやり切る覚悟を大切に。

幸せにしてあげてね。笑

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