ルックバック - どうしてこの物語はこんなに心を揺さぶられるのか
ルックバックがジャンプ+に掲載された時には作者の藤本タツキさんが「チェーンソーマン」を描いているなんて知らなかったし、「チェーンソーマン」が何かすらも知りませんでした。
しかし、いいという評判を聴いて読んでみると頭を本当に強く殴られたような感触と、胸の中で感情がものすごく動かされる感覚に襲われました。そして、この作品が好きになりました。
ルックバックの単行本が発売されてからすぐ購入してもう何回読んだか分かりません。
そうこうしているうちに「チェーンソーマン」はアニメ化され、主題歌の「Kick back」はアメリカレコード協会からゴールド認定までされてしまった。
そんな時に「ルックバック映画化」というニュースを目にして、公開を楽しみにしていたところ、昨日予告編が公開されました。
昼休みに観たのだけれど、2回目を観ていた時にもう泣いてしまった。あんな短い映像なのに。
ここでルックバックのあらすじを書く必要はないと思っています。読める環境にある人は誰かが書いたあらすじを読むより、作品を読んでほしい。それほど時間がかからないと思うので。
なんで、こんなにこの作品が好きで、こんなに心を動かされて、大切なのかというのは、
何が起きても人生は続いていく、辛いこと、悲しいことがあっても
それでも淡々と自分がこれだと思うことをやり続けることで生きていくしかない
ということをこの物語から感じたから。
自分があの行動をしなければあんな事は起きなかったと嘆くほどの悲しい出来事に直面して、登場人物である藤野はなんで自分が漫画を描くのかということを思い出します。そして、また漫画を描き続けます。
自分は以前漫画ではないですが、モノを創る仕事をしていました。辛いことや大変なこともありましたが、本当に楽しい日々でした。ある時どうしようもできない事情により、その仕事を諦めざるを得ませんでした。本当に苦しい出来事でしたし、あの時に戻って何か他にやりようはなかったのかと何十年経った今でも思うことがあります。
そういうことを経験しているからかもしれないです、
ある意味、やり続けることで生きていくしかないという藤野のような人生を送れなかった自分が、藤野には本当に頑張ってほしい、この先にいい未来が待っていてほしいという希望のような祈りのようなことを思うのです。
そして、自分もまたそういうことを仕事ではないけれど、自分の時間を使って少しても実現できればと思っています。
映画公式サイト
映画は観に行きたいというか、必ず観にいく。
映画観たら泣くんだろうなぁ。
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