サイバーパンクの小説書くためにサイバーパンク2077始めた話

やぁ、こんばんは。ナイトシティのみんな。今日はしがない文筆屋の話を聞いてくれ。
 
内容はタイトルの通り、以前から筆者はサイバーパンクの自由で荒々しく、ネオンが輝く街で
どんぱちする小説を描きたかったのだが、
いまいちアニメを見ても映画を見ても小説を
読んでみても他人事のように感じてしまう。
結局、何かを表現するためには自分で経験することでしか、リアリティを追求することはできないのだと感じる。
そこで、筆者は滅多に起動しないPS4の電源を
夏ぶりに入れ、チュートリアルで止まっていた
サイバーパンク2077を起動し、ナイトシティに
意識をフルダイブさせた。
 まるで200年のゴールドスリープから醒めた
ようなぎこちない動き、仕方ない、
コントロール操作をすっかり忘れていたのだ。
そういえば映画マトリックスでも最初にネオが
戦闘の仕方を学ぶためにモーフィアスが
仮想空間でチュートリアルをしていたことを
思い出す。
 なるほど、ゲームでチュートリアルがあるのは身体に染み付いてない新しい動きを出来るように、まるで赤子が歩き方を覚えるかのように
重要なことなのだと感じた。
 チュートリアルでセーブデータが止まっていたのは、恥ずかしながら大人になってゲームをする時間が取れなくなったことと、チュートリアルのハッキングの仕方が全くどうにも分からず、
分からず終いでゲームをしなかったからなのだ。
 昔から筆者は人の言うことを聞かない節が
ある。
人生において、
人の話を聞くというスキルは
どんなチートスキルよりも重要なことである。
人の話を聞かない、という人生は
どういうことを表すかというと
出席しなければいけない最初の講義の説明を
聞いていないせいで第二言語の単位を取らなければ大学は卒業できないということ。
次にフランス語は第二言語の中でも特に難しく、卒業後に全く役に立つことはないので
簡単な韓国語か、漢字に馴染みのある中国語を
履修すること。
そして、親から言われた東京で一人暮らしをするのは金がかかるよ、という意味を二年間
一人暮らしをしてようやくその意味が理解でき、筆者は金のたまらなさのために田舎に帰るということ。つまり何が言いたいかというと、
先駆者たちが先の人生で培ってきた経験をもとに筆者に対してこうした方がいい、これはやらない方がいいという効率の良い助言を
毎度与えているのだが、人間の好奇心という、
いわば本能めいた厄介な性質に毎回不意にされるのである。

話がものすごい勢いで脱線事故を起こした。
要約すると物事に躓いたときは初歩の初歩に戻ると、意外とすんなり理解できるようになる、ということである。筆者は銃の構え方からハッキング技術まで最初のチュートリアル訓練をスムーズにできるようになるまで最低3回ずつは繰り返し行った。自分の特性上、最初躓くが、やり方を理解できれば全てうまく行くことはわかっている。ゲームを通して、ナイトシティの住民の特性を学ぶことはサイバーパンクの小説にかなり活かせる点があった。ゲームの世界にのめり込むことによって、例えば敵との銃撃戦を行う際、昔の筆者であれば迷わず前線に突っ込んで蜂の巣にされること間違いなしであった。(仲間のCPUは迷わず前線に突っ込んで蜂の巣にされていた。)何やってんだこいつ…そう思いながら、ショットガンを構えて壁や遮蔽物の物陰に隠れながら、ゆっくりと相手の頭に照準を合わせる。ぼくは、ソロリソロリとゆっくり、しかし着実に相手に照準を合わせる。そしてヘッドショットをかました。しかし、相手も僕と同じ義体持ちだ、かなりフラフラと体力は削れたが、虫の息でマシンガンを構わずぶっ放してくる。ぼくは、またもや沼に潜む巨大なアリゲーターのように物陰に隠れながら相手のマシンガンのマガジンを撃ち尽くすのを待つ、そして、マガジンをリロードするタイミングを見計らって、「バンッ!」
最初の一発、そして次の一発どちらも相手のどたまにぶち込み、呻き声を上げながらフラッと意識をなくしながら亡骸となった敵を僕は見ていた。

凄まじい経験値である。OJTとはまさにこのことだろう。以前の自分からは出てこなかった語彙がたったの一時間、ゲームをしただけで、まるで犯罪者集団との銃撃戦を潜ったかのようなリアリティ描写を得ることができた。今日の衝撃を忘れないために今日から一日一時間サイバーパンク2077をプレイしていこうと思う。
#今年のベストゲーム

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