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シェアハウスを仕事場にするという豊かさ。と、ひとさじの苦悩。

前回は扇沢さんのnoteにて、住居の歴史をみていきました。

職住一体型の住居から、高度経済成長を経て職住分離型へ。

IRマンションに住み、平日は1時間半電車に揺られ職場で仕事、週末は遠出してゴルフへ。という生活様式は、戦後70年のものだったなんて…。

「私たち若者にとって幸せが実現する住処は、IRではないのでは?」という疑問から、シェアハウス、特に職住一体型を始めた、ということでした。

シェアハウスでの仲間との生活が学びの場であり、家が実践の場だった。
毎日知らなかったことが住んでいるだけでたくさん降ってきたんだ。

自分の運営するシェアハウスにみんなと一緒に住みながら、働いていた私からシェアハウスで働くって実際どうなの?というところを書いてみようと思います。


そもそも株めいで何をしてるの?

というと

基本は広報、内見対応、面接と契約関係、鍵の受け渡しや家賃管理、入居後の生活についておせっかいするという大家係、そして京都物語商店というサイトの記事をかいたり、広報文書を作成したりと行った言語化係、そして物件のメンテナンスや改装計画などの魅力向上係の3つ(と書類整理などの雑務全般)をしています。

2015年から働き始め、4ヶ月ごと5軒中4軒のおうちに住みました。

オフィスは、REDIYというシェアビルディングの2階コワーキングスペースの一角であり、普段ミーティングなどを行っています。

(こんな雰囲気!)

広報や、ライティングなどはシェアハウスであるおうちの共有部分、リビングで作業することが多いです。

安心感と緊張感のバランスがいい

シェアハウスを仕事場にする利点は、何と言っても好きなように働けるという安心感と、頑張っている仲間がそばにいるという緊張感のバランスが良いこと。

機械的に机が並んでいるオフィスで、決められた時間に働くのがとても苦手な私にとっては、自分のおうちで仕事ができる環境はここちの良いものでした。とはいえ、おうちにいるとダラダラして緊張感がなくなるもの。

私もダラダラしたくなる時もあったのですが、住人が帰ってきたり一緒に作業をしたりしたせいもあって、「頑張りたい!」という緊張感が生まれます。みんなで励ましあえるんです。

そしてこれは決して一般的ではないですが、シェアハウスの利用者である住人のみんなとできるだけ近い距離にいれることは、「こうしてほしい」という声への対応が早くなったり、おせっかいな私にとっては住人のみんなとたくさん関われることは、とても幸せなことでした。

少し困ったことがあるとすれば、(大家さんだったこともあって)どこからが仕事でどこからがそうでないかが曖昧になり、ずっと仕事をしているという認識を持っているため気疲れはあった気がします。

そして家にいる「素」の状態で、みんなに大家としての価値を感じてもらわないとと思っていましたから。そして、実際「大家としてその振る舞いはどうなの?」と指摘を受けたこともありました…。

苦悩もあったんだけれども、素の自分の振る舞いをよくする方法やお互いが心地よく暮らしていく工夫、おせっかいの適切な距離感が少しだけわかるようになったりとたくさんの贈り物をもらったと思います。

自分のペースで作業ができて、「今日もやってるねー!」と言ってもらえて、仕事の後には一緒にご飯が食べられる多幸感、と自分を律して成長させてくれるちょっぴりの苦悩。ずっとおうちで働きたい!と思っています。

ちなみに、めいさんとともきさんは二人でシェアハウスを始め、二人ともそこに住んでいたため、起業初期から時間をともにしていたことが多かったみたい。

学ぶこと知ることが好きで、文脈重視の事業を展開する株めい。暮らしを共有することを通した、共通体験やすり合わせがそれを生んでいるような気がします。

めいさんとともきさんにも、「シェアハウスを仕事場にするって実際どうなの?」ということを質問してみたいです。

次の担当はとしよさん…✨どうぞ。

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カバー写真: いつも小冊子の作成を手伝ってくれているインターン生の二人。自分と専門性も価値観も違う人と一緒に何かを作るのは、自分一人では到達しえないものを作ることができて、いつもとても楽しい。

いつもお読みいただいて、ありがとうございます。